よしなしことを、日々徒然に……
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 2016年04月08日の読書
2016年04月08日(Fri) 
本日の初読図書:
「私、能力は平均値でって言ったよね!(小説家になろう)」〜61 帰還
 http://ncode.syosetu.com/n6475db/

ちょっとばかり出来が良かったがために、周囲の過剰な期待やらなんやらでまともな友人すら作れずに、苦労をしまくってきた栗原海里(くりはらみさと)。
高校を卒業したその日に交通事故で死んでしまった彼女は、かばった子供が神にとって重要な存在であったことで、お礼として新たな人生 ―― 異世界への記憶を持った転生を贈られることとなった。
なにか優れた能力をお付けしたい。どんな能力をお望みでしょう? と問われて、海里は即答する。
「能力は、平均値でお願いします!」
「私の能力や外見、生まれる身分その他は全て、その世界での平均的なものにして下さい。その世界の平均的な能力を持った者として、自分の力で幸せになってみせますよ」
いわゆる剣と魔法の世界で、現代知識があるだけでも充分に有利だ。今度こそ平凡な一般市民として、ごく普通の生活を送るのだと、海里は固く心に決意する。
そんな記憶を取り戻したのは海里 ―― もとい、アスカム子爵家の令嬢アデル・フォン・アスカムが、10歳になった頃であった。
少し遅いような気もするが、18歳の精神を受け入れるのに乳幼児の脳や身体では負担が大きいこと、幼児プレイは勘弁して欲しいこと、言葉を覚えるのが面倒だった等の理由から、彼女はそれをむしろ歓迎する。しかし……『アデル』の記憶をよくよく反芻してみると、なかなかとんでもない状態であった。
先代領主である祖父とその一人娘である母が二年前に不審な死を遂げ、入婿であった父が子爵となり、その葬儀の翌日から見知らぬ女と、女が連れて来たアデルと同年齢の少女が子爵家に入り込んだ。公的な場に出席するのは父とその女であり、娘として紹介されるのは女が連れて来た少女プリシーの方。使用人は大半が入れ替えられ、アデルはほぼ監禁同然。つまりはお家乗っ取りのまっただ中という訳だ。
ただ、それもあと三日の話。
厄介払いのつもりか、子爵と義母はアデルに家名を名乗るのを禁じた上で、王都の全寮制の学園に押し込むことにしたらしい。王都に2つある学園のうち、貧乏な下級貴族の3男以下や中堅クラスの商人の子供、そしてごく一部の奨学金を受けた非常に才能のある平民が通う、いわば有力者達が将来なんらかの形で有効利用するための人材を、適当に教育するための場所である。
アデルも子爵家の跡取り娘という立場はプリシーに奪われて、いずれどこかの中年オヤジのところに売られるのだろう。『政略結婚』という名の人身売買で。
それを逃れるために、何とかして逃げ出すための知識と資金を貯める。それが、アデルの学園生活における目標となった。
しかし、彼女には疑問があった。
どうして自分は貴族の家に生まれたのか。能力や立場等は全て平均的にと、そう神に頼んだというのに。
考えて考えて、ようやく解答にたどり着いた。
王族、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵、平民、奴隷。
子爵家は上から五番目、下から五番目。確かに真ん中だ……って、違うでしょ! 人数分布はどうなってるの、人数分布は!?
おかしなことは他にもあった。使える魔法の威力が、あまりにも大きすぎる。
しかしそれも、じきに答えを得ることができた。
彼女の魔力の強さは、この世界で最も強い魔力を持つ古竜種の半分くらい。つまり、この世界における魔力ゼロの者と魔力最大の者との丁度真ん中。
もちろん、腕力や頑丈さもまた以下同文。
全てのものの数値を調べて計算するのが面倒であったのか、人間には想像もできない膨大な数を扱う神々にとって、『平均』とはそういうものなのか。
「違うでしょ! それ、違うでしょ! 平均値の定義って、そうじゃないでしょう!! 私は、私は、普通の女の子として生きて行きたいのぉ〜〜!!」
そう絶叫する彼女は、容姿もまた全ての人種の平均をとったものであった。
『大勢の人間の顔を合成して平均化すると、美男美女になる』という。決して突出した凄い美人になるわけではないが、皆が好ましく思える、安心できる魅力的な顔に。
つまり。
貴族の出身であり、膨大な魔力を持ち、戦闘力も成人男子をはるかに上回る。現代知識と神から教えられた世界の成り立ちについての情報のおかげで、やることなすこと常識破りの天井知らず。おまけに前世での苦労と今世での監禁生活のおかげで、世間知らずも極まれりな美少女が誕生していたのである。
アデルの目標はとにかく平凡に生きることなのだが、あまりにも大根なその芝居と斜め上をいく行動に、周囲はひたすらに振りまわされることとなって……


……お約束通りの異世界召喚チート。連載中。
アース・スターノベル様から4月に書籍化予定でダイジェスト化は無し。
「婚約破棄に絶対記憶で立ち向かう」「ポーション頼みで生き延びます!」と同じ作者さんのお話です。

うんまあなんというか、かなりのんびりゆるゆるな雰囲気で、気軽に読んでいけます。
「ポーション頼み〜」と比較するまでもないほどに、主役が世間知らずなんですけどね。……ハンターになってパーティーを組んでからは、周囲のフォロー(という名の諦め)によって、だいぶマシになってきてる……のかな?
前世のうっぷんを晴らすべく、別の方向に自重しなくなっていってる部分もありますが(笑)

あと、彼女が前世で聞き知ったお伽話を異世界風にもじって皆に聞かせる、「日本フカシ話」がめちゃめちゃ面白いですww
No.7510 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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