2015年12月21日の読書
2015年12月21日(Mon)
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本日の初読図書: 書籍版のイラストや装丁があんまり素敵だったので、うっかり購入してしまいました(苦笑) 契約結婚から始まる、天然夫婦のラブラブ北国スローライフ。 あらすじと感想についてはWEB版を読んだ時に書いているので、割愛。 とにかくね、イラストとか装丁が可愛いんです。 マジ雪妖精なリツハルドとか、宝塚女優もかくやという軍服姿のジークも素敵なんですけど、なんて言うのかな……全体の印象が、子供の頃に読んだハードカバー児童書っぽいっていうか。 途中に何ヶ所か、見開きの挿絵にそのままかぶさるように本文が入っていたり、ほぼ全ページの隅っこに雪の結晶模様がうっすら入っていたり、章タイトルには民族衣装のモチーフがあしらわれていたり、工芸品を作る場面では紙面下半分を使って手順が図解されていたりと、遊び心が満載です。 挿絵でジークの髪が、少しずつ伸びていってるあたりとかがまた、細かいんですよねえ……
収録されているのは、「第二十八話 春の宴」まで。 後ろにはジーク視点の半年間の日記と、あと番外SSが3本、計40ページぐらいの書き下ろしが入っています。ジーク視点の日記に出てきた、ジークが朝の散歩に行ってるのを出ていったんじゃと誤解してリツが焦るエピソードは、確かWEB版番外編のどっかに出てきてたんじゃなかったかな……
……そしてこれは、ちょっと辛口の評価なのですが。 編集、仕事しろ。 WEB版として、無料で読ませていただいていた時には、個人が趣味で書いているのだからそういうものだと流していたんですが。日本語としておかしい部分があまりにも残りすぎていて、ときどきいきなり物語から引き戻されてしまうのが、商業出版物としては★マイナス2ぐらいでした。 私も人のことを言える文章は書いていませんが……お金を取る、しかも同人誌じゃなく、会社通して商売として出版する書籍である以上、そのあたりは編集さん、校正さんがきっちり責任とって作者さんに「ここおかしくないですか?」と指摘しなきゃ駄目でしょう。
最近のWEBから書籍化されるラノベには、特にその傾向が見られるのですが……校正っていう作業は、もはやほとんど機能していないのでしょうか? お話もイラストも装丁も、ほんとに魅力的なだけに、そこの部分が惜しまれてなりませんでした。
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No.7290
(読書)
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この記事へのコメント
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paoまま
2015/12/22/12:45:07
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こんにちは おおっ!WEB版で読んだものが書籍化されとるのって、まこっちゃんは慣れっこなのでしょうが、私にはかなり新鮮デス。 こういうのって最近多い・・・というか、まこっちゃんが目利きなので、「面白いですよ」と紹介頂いたものはかなりの高確率で書籍化されているように感じます。
んでもって「辛口コーナー」 へーへーボタンを押させて頂きました。 そうなのですか、校正がねぇ。 出版社の校正部って、分厚い眼鏡をかけ黒い腕抜きをした名物校正達人が、赤鉛筆を「ジーコジーコ」と削っていて、恐れられているっつうのが私のイメージです。 今時は腕抜きはせんでしょうねぇ、ディスプレイ上でチェックするだろうからなぁ。
ここまで書いてフト思ったのですが・・・ 紙に打ち出してチェックするのと、画面でチェックするのとでは正確さに違いが出るのでしょうか。 私らがやる測量図などの仕事の時は最後は紙に打ち出して確認します。 紙に打ち出した方が間違いがしっかり分かるんですよ。(アナログ人だからかもしれんが) なので、私は間違い探しは「紙でやる」派でございます。
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No.7293
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神崎真
2015/12/22/22:35:01
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こんばんは〜、ままさん。 おっ、この作品、読まれてらっしゃいましたか。 メインがリツくん視点で自己評価めっちゃ低いのに、他視点になると途端に評価跳ね上がるところとか、私はすごいツボでした。 あと最近はやりの異世界トリップとかVRMMOとかチートとか魔法とか一切なく、単に架空の世界なだけの、地に足つけた狩猟生活なところとかが好きなんですvv 主役二人の年齢層が高いのもいいですよね!
> かなりの高確率で書籍化されている
いやいやいや(苦笑) それは前後が逆ですって、ままさん。むしろ私は「近々書籍化される」っていう情報のある作品とか、「書籍化されたけどダイジェスト化はなし」って作品を優先して読んでるんです。 リアルタイムで読んでたのが書籍化決まったのって……そうだなあ。ヘロー天気さん関係とか、「竜殺しの過ごす日々」とか、あとは「ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行」とか「異世界食堂」とか……どれも有名どころで、たぶん20作もないですよ? あ、カーマリーは文句なく名作ですね!! あれは自信を持ってオススメできます。
> ディスプレイ上でチェックするだろうからなぁ
同じティーン向けファンタジーの多いレーベルでも、昔からある出版社さんなどは、作者さんの後書きとかブログを見る限り、今でも紙で打ち出したものを赤ペンチェックで校正しているようです。「ゲラが真っ赤になって返ってきました。これから修正作業です」とか「今になって校正さんに矛盾を発見されて、血の気が引きました」とか、書かれているのをお見かけするので。
私も昔は、書き上がった小説を一度プリントアウトして赤ペン片手に修正しつつ、友人に読んでもらって以下同文とかやっていたものです。今は紙がもったいないし、そんな友人達とも物理的や精神的に離れてしまったので、やっていませんが。 それでも表示を縦書きにしてみたり、フォントを変えてみたり、場合によっては口に出して音読したりして、自分なりの校正作業はやっております。それでも残ってしまうミステイクがなあ……<カイザールとセクヴァールが、はたして何ヶ所入れ違っていたことやらヽ(´〜`)/ やっぱり脳内で無意識に情報を補完してしまう自分ではなく、設定をいっさい教えていない第三者に読んでもらって、本文だけでちゃんと意味が通っているのか、客観的に見てもらうのが大事だと、しみじみ思います。
……今どきのラノベなんて、文章がおかしいどころか、イラストと本文が食い違ってることもザラですからねえ。 どの作品とは言いませんが、初老のはずの侍女がピッチピチのお姉さまに描かれたりすると、若けりゃ良いってもんじゃねえだろう!? と、どれだけその作品が好きでも買う気が失せてしまいます(−ー;)
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No.7294
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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