よしなしことを、日々徒然に……
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 2015年12月20日の読書
2015年12月20日(Sun) 
本日の初読図書:
4063955087アルスラーン戦記(4) (講談社コミックス)
荒川 弘 田中 芳樹
講談社 2015-10-09

by G-Tools
ようやく読みました。荒川版コミカライズの4巻目です。
収録内容はカシャーン城塞にたどり着いて、ホディールとあれこれ〜その頃王都では〜ザンデの参戦。ギーヴが財貨をばら撒き、アルスラーンがエラムに「友達になってほしい」と告げ、乳母夫婦関係の過去を語り始めたところで以下続く。
まさにギーヴ!! という巻でしたvv
特に終盤、三手に別れてからは、そうそうこれが読みたかったんだよぅ〜〜《o(><)o》って感じで、すごくすっきりしました。
原作小説のポイントをきっちり押さえつつ、荒川テイストで随所に補完がなされており、小説より完成度が上がっているのではないかとすら思わせられます。
そりゃまあ確かに、削られてるシーンとか改変で、もの思うところはありますよ? でも面白い! むしろアニメとか、何故ここ変えたしってぐらい。
残念だったのは、アニメオリジナルエピソードだった、殿下がテラスを渡ってきてギーヴに斬られかけ、ダリューンがどよーんとし、ギーヴが「かーーほーーごっ」ってゆってる場面がなかったぐらいでしょうか。
あれはアニメでは貴重な殿下のアクティブさを示すエピソードでしたからね……でもこのコミカライズ版殿下は、もっと別のところでどんどんその器量を魅せつけて下さっているので、これはこれで。代わりに噂の「楽士夜這いエピソード」がある訳ですし。当時の殿下を思えば、むしろこっちの話運びの方が自然であるかと。
そしてギーヴに頼んで、イアルダボート教の聖典を読んでもらうところとか、エラムに奴隷時代の暮らしを聞きながら、今後どのような政を目指していくべきか自分で思考していく殿下、マジ男前。
そんな姿を見ながら「変な王子だなあ(ため息)」という感想を少しずつ積み重ねてきたからこそ、あの薄情なギーヴが「くそ、貧乏クジだ!!」と愚痴りながらもルシタニア兵に囲まれた子供二人を助けに行く場面に、説得力が出るのです。

そうそう、アニメでは作画の関係か、バラ撒く ―― というより投げる ―― のが金貨だけになってたじゃないですか。でもマンガ版では、ちゃんと王宮から持ち出してきて、ファランギースにチクチク言われようと、ずっとしつこく持ち歩いていた、あの財貨一式になっています。そしてあの名言「よくも大損させやがって!!」。
あれだけ執着し、馬を乗り換える際にも律儀に積み直していた財宝を、殿下のためにすべて放り投げる。その、ギーヴの一大転換ポイントが、もう楽士マジ楽士(感涙)
某様のブログで、「荒川版の楽士はアニメ版より男臭さ3割増、悪辣さ5割増(ついでに胸板2割増)」とか書かれていましたが、まったくもって納得しました。
もうね、服の襟首からちらりと覗く、鎖骨のくぼみが……こう見えて脱ぐとすごいんです的、チラリズムな筋肉質加減が素晴らしいvv

「そんな剣では、友の一人も守れませんぞ」

『王太子』に向かって、「たかが臣下のそのまた従者のために、あんな危険な真似を」と苦言を呈するのではなく、友を守りたいと願う一人の少年に対してくれた、この言葉。それに殿下はある意味で救われたんじゃないかなあ。ギーヴの前でだけは、王太子ではなく『アルスラーン』でいることを許されてるんじゃないかって(そしてそんな逃げ場が存在するからこそ、彼は王太子であることから逃げずに踏みとどまれるのではとか)。
またこの時の、剣を受け取ったアルスラーンに向けてるギーヴの笑顔が、たぶんこれ繕ったものじゃないんだろうとか思うともうvv

……この先、鍛錬の相手をしつつも怪我をさせないよう気を遣いまくる黒騎士や双刀将軍とはまたひと味違って、「いざ傷を負った時に、痛みで動けなくなるようではいけません」とか言って、けっこう容赦のないことやらかす楽士の姿なんてものまで妄想が突っ走りました(笑)
それでまた、新参組から反感買うんだろうなあ……でもきっと、殿下は気にしない。古参組も建前上ある程度の注意はするけれど、殿下の事を想ってやってると判ってるから、できるだけ見てみぬふりを通したりとか。
くあ〜〜、そんな話、どなたか書いてくれませんかねえ……っっ<自分で書け


いっぽうで、王都側、ルシタニア・銀仮面サイドの動きも面白いです。アニメではそっちに話が行くたび「花がねえ」とか「癒やしに欠ける」みたいな感想が飛び交ってましたけど、そこはさすが荒川先生。
アニメでザクザク削られていた、魔道士関係のエピソードもしっかり盛り込み、地底歩行(ガーダック)によるルシタニア兵暗殺場面なども出てきたので、きっとナルサスとアルフリードの二人旅場面でも、しっかりナルサスの活躍っぷりを描いてくれると信じています。 ああでもさすがに……原作小説通りだけど! そうなんだけど!! でも異教徒の赤子とその両親の下りは、さすがにきつかった……きつかった……( T _ T )

あと、ヒルメスが炎の中から助かった段階で、既に魔道士達が関与していた点は、賛否両論かもしれませんね……なんというか、ヒルメスがどんどん哀れに・゜・(ノД`)・゜・
たった13、4かそこらで謀殺されかけ、まさに瀕死の状態でそこに手を差し伸べられたら、そりゃ多少怪しい魔道士が相手でも助けを借りるよ。むしろそれでも依存しすぎず、上から目線を失っていない、その王者たらんとする気概、誇りにびっくりだよ。

アニメでは脳筋馬鹿っぽい扱いだったザンデが、そこそこ有能かつ、ヒルメスとわりと和やかに会話してて、ちょっと安心したぐらいです。ヒルメスにもまともな味方はいるんや……そうだよ、ザンデって若さからちょっと暴走しがちだけど、でもヒルメス個人のことを考えて忠誠を尽くしていたのは、結局彼だけだったんだよなあ……サームもカーラーンも、しょせんは正統な血筋とか同情とか自分のプライドがその根底にあった訳で。だからヒルメス個人の忠臣ってのは、やっぱりザンデ一人なんだなあとしみじみ思ったり。

ああ、やっぱりアルスラーン戦記は面白い!
次の巻が来年5月って遅すぎだろうと思いつつ、またいろいろ妄想をたぎらせようと想います。
楽士関連の二次創作増えろ、増えろ……(念)
No.7286 (読書)

 
 この記事へのコメント
 
paoまま  2015/12/21/10:53:43
こんにちは、すっかり寒いデス。

だけどまこっちゃんは熱いデス、熱く萌えています。

そんなに面白いのですか、荒川版アルスラーン。
荒川センセは私も好きな作家さんです。

読みたいニャア
(年末までに買うか?)
 
No.7287
 
神崎真  2015/12/21/21:59:37
けして誤字ではないあたりがなんともはや(苦笑)<熱く『萌』えている
もうですね、なまじ十代の頃にハマってものすごく影響を受けた作品だけに、今になって新たな媒体で目のあたりにすると、あの頃には知識や経験不足でそこまで掘り下げられなかった考察やら妄想やらが、すごい勢いで脳内を巡りまくってしまって。

何度も繰り返していますが、もしアルスラーン戦記を読んでいなければ、うちの看板たる楽園シリーズは存在していませんでしたからねえ。
特に楽士どのは、めっちゃ不良騎士に影響を与えてるんですよ。あと銀仮面卿も。

と、言う訳でままさん、ぜひ読みましょう(超笑顔)
荒川版も良いですけど、続きは〜〜〜!? というモヤモヤを抱えたくなければ、小説版を! 王都奪還まで!!
私も最初は部活の先輩に借りたのを、あんまり面白いからと、昼食代を節約して買い揃えちゃったぐらいでしたよ。ああ、青春の1ページ……(懐)
 
No.7288
 
いのやま  2015/12/21/23:47:36
こんばんは。
こちらではお久しぶりです。

4巻をごらんになりましたか。
「誰か助けてー!!」とか「やめてー」など殿下と楽士の絡みが多い巻でしたね…って、台詞だけ書くとえらく誤解されそうですが(笑)。
楽士の殿下への落ち方がアニメは「あんた王族だろ…(唖然)」から一気に!だったのが漫画はちょっと斜めに構えた「酔狂な!(苦笑)」でしたがそれもまた良し。
迷台詞「ギーヴはお金が大好きなのに」を言われた楽士が固まってたのがアニメオリジナルだったというのも分かりましたv
漫画の方が好意をあからさまには見せない印象ですね、アニメよりも。
漫画楽士の胸板が厚そうなのには心ときめくものがありますが、漫画の彼はアニメとは違ってお色気担当(やや語弊あり)ではない様子なのでペシャワールでのあのシーンはどうなるのでしょうか。
いろんな意味で次巻が楽しみですが、その前に自分の横島もとい邪さ加減を来たる年にはどうにかしたいものですと決意しようとしたところで来年はアニメ続編があるではないかと思い出しました。
どうにもならないどころか超加速状態になりそうな自分が怖いです(泣)。
 
No.7291
 
神崎真  2015/12/22/07:40:21
おはようございます〜〜。
いやはや、出遅れるにもほどがありますが、ようやく読みました。
ほんとに楽士がいっぱいで、そりゃあ先にこちらを読まれていたファンたちは、なんでアニメは……っとお怒りになったもの納得の一作でした。
特に殿下をからかうところからの「悪書です、捨てましょう」〜焚火のとこでのタヌキ寝入り〜『この王子を突き出せば金貨十万枚か……』ときて、小脇に抱えて崖からダイブ! 逃げる間もわざわざ財宝積み直して見つかったりしつつ、「確信した、ペシャワールは落ちてない!」「ほう」かーーらーーのーー「酔狂な」ですよ。
ことごとく削られまくってるじゃないですか!
アニメ楽士が、あまりの驚愕に呆然としていたのに比べて、マンガ楽士はまだ余裕を持ちつつ「この殿下、おもしろそうだ(にやり)」って感じでクセモノっぽいあたりがマジ楽士でした。
……そして余裕ぶっこいてるつもりで、気がついたら沼にハマり込んでいるのが殿下クォリティなんだぜ?>マンガ楽士

そしてマンガ版の楽士の入浴シーンを出したら……どうなるんでしょう(にへら)
横島も鵺野先生もそうですが、ああ見えてすごい筋肉質ですよね。マンガ楽士もあの鎖骨と胸板からして、絶対腹筋割れてると睨んでます(笑)<たぶんナルサスより筋肉質
あ、そういえば52ページの大ゴマを見ると、古参組のだいたいの身長差が判りますね!
楽士やっぱり女神官とあんまり変わんない……そしてナルサスがダリューンより高い(笑)

しかし次巻予告が来年5月ってことは、マンガは連載がお休みでもしたんでしょうか? どのみちそのペースだと、どう計算してもアニメ1期ラストまでも追いつきませんよね……アニメとマンガはもう、完全に分かたれたと見るべきでしょうか。

アニメ2期ではまた、草原の覇者やらギランの曲者船長やらメル兄やら、素敵なキャラが目白押しなので展開が楽しみです★
……って、出てくれるよな、メル兄……(不安)
 
No.7292

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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