よしなしことを、日々徒然に……
※ 2018年以降の記事は、別ブログの方へUPしています ※
新しいブログへは こちら からどうぞ。



 2015年07月28日の読書
2015年07月28日(Tue) 
本日の初読図書:
407401176X薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)
日向夏 しのとうこ
主婦の友社 2015-06-29

by G-Tools
玉葉妃に懐妊の兆候が見られたことで、猫猫は再び毒味役として後宮の翡翠宮に戻った。
以前に公主(ひめ)を妊娠した時も毒殺などを仕掛けられたため、妊娠については厳重に伏せられている。しかし年に一度外部からやってくる隊商達がやけに妊婦向けの衣装を取り揃えていたり、どこにでもあるものだが、大量に摂取すると妊婦に悪影響を与える香油や香辛料が女官達の間で流行したりと、きな臭いことが続く。
さらには異国からやってきた特使が、無理難題をふっかけてきた。なんでも特使の曽祖父が数十年前同じようにこの国を訪れた際、真珠の涙を持つ絶世の妓女によってもてなされたのだという。幼い頃からその話を聞かされてきた特使は、自分も是非そのような佳人に会ってみたいと要求する。しかしどんな美女に饗応させても満足しないどころか、むしろ鼻で笑うありさまで。どうやらその背景には、異国側から皇帝一族へと、もっと美人を、すなわち自国の女を娶らせたいという思惑があるようだった。饗応役に泣きつかれた壬氏が、ひとまずかの曽祖父とやらが『月女神』と呼んだ妓女について心当たりはないかと猫猫に尋ねてみると、それは意外な人物で……


……壬氏…… ヾ(´A`*)ゲンキダセヨー
ラストから二枚目の挿絵で、おおおついに!! と思ったら、よりにもよって蛙(しかも「そこそこ」)呼ばわりされ、さらに夜の廊下で雰囲気出していざって瞬間、貴重な薬種に心を奪われた猫猫にガンスルーされる。
あ、気の毒すぎて涙が……(ほろり) ってか、猫猫にそのタイミングで牛黄渡しちゃダメだってぐらい、いい加減学習しようよ>壬氏

まったく、なまじラス2枚目の挿絵がすっごい格好良いだけに、次のページめくるのにうっかり期待しちゃったじゃありませんか。
壬氏さんが、歳相応のしかもしっかり男の子に見える貴重な一枚なのに、本文で台無しだよwww<普通逆だろ(笑)

そんな薬屋〜3巻目。
お話的には、かなり進みました。
今回は旧蛇足編の原型はほぼなく、完全書き下ろしと言っても良かったんじゃないでしょうか。WEB旧版では猫猫視点がほとんどで、語られずにすまされていた宮廷内のあれこれやら、他の人がその時どんなことを考えていたのかなども、かなり詳しく盛り込まれています。
いろんな意味でのサービスシーンあり、アクションシーンもあり。そして相変わらず短編連作形式で、エグいのから日常のほのぼのまで、さまざまな雑学が関わる事件を次々と惜しみなく絡めていきつつ、それらを積み上げることで少しずつ先帝時代の裏事情やら歴史やらを明らかにしていき、ついに壬氏さんの正体が!! で、以下続く。
ううう、続きが気になる……いっそ完結してるWEB改訂版を読んじゃおうかなあ。ああでも、書籍版とはだいぶ改変があるみたいだし、今読んじゃうとかえって混乱するかもしれない〜〜(悩)

なお表紙右側の美人は、「性別が違ったら、いやそのままでも十分、国の一つや二つは傾ける」と言われるあのお方です(笑)
前巻、ちょっと紅さしてみただけで「どんなに素晴らしかろうと世の中に出してはいけないものがある」とか称されちゃったくせに、思い切り気合入れてやらかしちゃったよ。いやまあ、できるだけ見る人間を少なくした上、特殊効果エフェクトまでかけて、この世のものならぬ存在演出はしてましたけどvv
ってか、舞台裏考えるとこれもまた当人が気の毒過ぎる……(苦笑)

細かい雑学も、相変わらず非常に面白いです。
特に、血液検査とかDNA鑑定など存在しないその時代に、女系の血を確実に残すため、あえてそれを利用するか! というその発想に感嘆しました。ある程度の現代知識さえあれば、読んでいて早い内に気がつけるでしょうが、まず最初にそれを思いつける作者さんを心底尊敬します。
ああ、こういう話が私も書けたらなあ……(嘆息)

でもって。
3巻目にしてようやく、国の名前が出てきましたね。なんでも茘(リー)というそうです。そして皇弟(帝にあらず)殿下のお名前は華瑞月(かずいげつ)。
……ここらへん、なんか気分と雰囲気で、中国読みと日本語読みが混じってるような(苦笑)
羅漢は「らかん」なのに、羅門は「ルォメン」。馬閃だって、「馬(マー)の一族は」とか言いながら、名前の読みが「ばせん」だし。細かいところは気にしちゃ駄目??

そして新キャラにして虫好きの女官、子翠がひそかに気になるというか、なんか彼女が怖くてならんのは私の勘ぐり過ぎなのでしょうか。でもなあ、「翠」ですしねえ。やっぱり関係あるか、あるいはメイク変えた本人じゃないかとか思っちゃうんですよ。
ああもうほんとに、早く続刊出てくれ〜〜〜 《o(><)o》
No.6972 (読書)

 この記事へのコメントは以下のフォームからどうぞ
Name
E-Mail
URL
感想
2560文字まで

Pass

 
 この記事のトラックバックURL
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary/sfs6_diary_tb.cgi/201507286972


No. PASS

<< 2015年07月 >>
Sun Mon Tue Wed Thr Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

サーチ :


 最新の記事
 2015年07月28日の読書

 リンク
 神崎へメール
 私立杜守図書館
 蔵書リスト

 

   

 ブログ内記事検索:
 
 AND OR  


Back to Home...

[管理用] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.41