2015年02月17日の読書
2015年02月17日(Tue)
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「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(小説家になろう)」〜青年、幼き少女の前で動揺する。 http://ncode.syosetu.com/n5530cf/
十八というその年齢とは裏腹に、筆頭公爵家から直接依頼を受けるほどの凄腕冒険者デイル・レキ。 彼は依頼で魔物の群れの殲滅を行った帰りに、幼い子供を拾う。子供は魔獣の棲む森の中でたった一人、親と思しき男の死体とともに、かろうじて生き延びていたようだった。 死体と子供の側頭部には、魔人族の証である、くるりと巻いた形状の黒い角があった。閉鎖的で、獣人や妖精を含めた他の人族と敵対しがちな魔人族。最初は厄介なものを見つけたと思ったデイルだったが、子供があまりに幼くやせ細っていることと、その角が片方折れているのを見て放っておけなくなる。 なんでも魔人族にとって、角は神聖なものであり種族としての象徴でもあるのだという。そして罪を犯した者は、角を片方折られた状態で追放されるのだと。しかし罪人と認定されるにしては、目の前の子供はあまりにも幼すぎる。せいぜい五歳か六歳か。そんな子供が己の意思で、罪と呼べるほどの罪を犯せるものなのか。 子供は人族の言葉を知らなかったが、幸い魔人族が日常使う言葉は、人間が魔法を行使する際の呪文と同じ言語である。なんとか単語をつなげて意思疎通を図り、デイルは死体を埋葬してから、子供を拠点とする街クロイツへと連れ帰ることにした。子供も聞き分けよくデイルに従い、素直に彼の腕に身を委ねる。 宿で風呂に入れてみたところ、子供は女の子だった。ほとんど骨と皮といった状態だが、顔立ちは非常に整っており、泥と脂に汚れていた髪の毛も、美しい白金色を取り戻した。はっきり言って、下手な相手に見つかれば、即座に良からぬ魔の手の餌食になってしまうだろう。それは言葉も通じない、他人種の子どもを万年予算不足の孤児院に預けても、同じ結果になることが目に見えていた。 これも縁だ、しかたがないと、デイルはその子 ―― ラティナの保護者になることを決断する。 そうして。 戦いの中で感情をすり減らし、守るものを見失いつつあった青年は、己の支えとなるものを手に入れるのだった。 「 ―― やべぇ、うちの娘超可愛い」「大丈夫だ。依頼人は見捨てても、ラティナは守りきる」 今日も顔面を笑みで崩壊させながら、親馬鹿な保護者は訳ありの少女を、ひたすら溺愛し倒すのである。
異世界年の差擬似親子FT。連載中かつもうすぐ書籍化されるそうです。
もはやタイトルがすべてを語っているというか(笑) デイルはもともとかなり冷淡で気難しく、王都の正規兵達とかからは恐れられているらしいのですが……かなり初期のうちにラティナに対してデレデレになってしまうので、まだそのあたりはあんまり描写されておらず、正直ピンときてません。 そしてラティナにもかなり事情がありそうなんですが、デイルの方にも秘密があるらしく。本来、ひとつの神から加護を得た人間が神官になれる世界で、彼は複数の神から加護を得ている稀有な存在で、それ故のしがらみとかで色々あるらしいです。でもそこらへんもまだ詳しく語られておらず。 なんかもう、ただひたすら親馬鹿とそれに流されずしっかり自分を成長させていく大人びた養い子の、ラブラブな日々が綴られております(苦笑) あらすじ紹介によれば、今後恋愛的な方向にも進んでいくっぽいんですが、66話目にしてまだ10歳と20歳ですからねえ……先は長そうだ……
「素直になれない彼女と、戦斧を包丁に持ち変えた彼。(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n3050ch/
↑「うちの娘〜」のスピンオフ。 デイルが拠点にしている宿屋『踊る虎猫亭』の、主人夫婦の馴れ初めです。 まだ駆け出しの頃のデイルも、冒頭にちょこっと登場。
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No.6602
(読書)
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この記事へのコメント
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paoまま
2015/02/18/12:59:44 [HOME]
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あはは、またまこっちゃんは面白そうな本を見つけてきましたねぇ。 なんなん?「この辺に面白そうなお話がありそう♪」って匂いがするのですか?
以前から思っているのですが、FT系の小説って主人公が若いですね〜 大抵10代とかよくいって20代。 この前の「騙王」も16歳だったなぁ・・・
FTの作家さんはティーンエィジャーがお好き?
このお話しは書籍化されるのですね、って言うことはその分だけ完成度が高いってことなんでしょうね。 色々と布石もちりばめられていそうだし。 これにはちょいとひっかかりましたよん。 (でも犀川センセも読まにゃ)
まこっちゃんのところをのぞくと色々と誘惑されるので、心してやってこんといけんデスねぇ(笑)
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No.6603
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神崎真
2015/02/18/21:39:49
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私がオンライン小説を探すのに一番お世話になっているのは、某所の捜索掲示板かもしれませんvv 「前にこんな感じの話を読んだけど、タイトル忘れちゃった。心当たりありませんか?」とか「こういった傾向のお話を読みたいので、知ってる人は紹介プリーズ」といった書き込みがある、一日に万単位でアクセスがある掲示板です<2chではない あとは小説家になろうで、「この作品をお気に入り登録している人は、この作品も〜〜」とかかなり参考になりますね。「書籍化」の文字がついていると、ますます完成度高いんだろうなあ、と期待UP。
> 以前から思っているのですが、FT系の小説って主人公が若いですね〜 > 大抵10代とかよくいって20代。
そうですよねえ。自分もリアル中高生だった頃は、同じ年頃の少年少女が活躍してて夢があるわ♪ とか思ってたんですが、二十代に入ったあたりから「やっぱり大人の魅力は三十からよ」とか思うようになりました(苦笑) 正直このお話も、女の子の義理の親になるのなら、十八は若すぎるだろう。二十八でも良いんんじゃない? とか思わなくもなく。ただそこまで年齢差をつけると、今後の恋愛展開に支障が出るんでしょうね……
個人的には四十代五十代の主役もどんと来いです。剣客商売の小兵衛さんに、影武者徳川家康の二郎三郎なんて最高ですなvv ……そういう点では、ミステリものとか時代小説、あと海外翻訳物とかは比較的年配が主役のお話も多いのかなあ? ああでも高校生探偵なんてジャンルも、今どきは流行ってるっけ……(遠い目) 犀川先生はアラサーなので、ドラマで変に若々しい風体にされなくって、心からホッとしたものでした。
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No.6604
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ちなつとも
2015/02/19/09:08:39
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自分は30歳前後がどストライクっす。男女問わず。 主人公周辺が若すぎるって、全くもって同感っす。恋愛対象が小学生くらいって、止めてほしいすよ。
それと、「書籍化」でハードルを上げるのは危険だと気付いたっす。つい最近。これで金を取るつもりか!?なものが混じってるすからね〜あんま期待しちゃイケナイっすよ。
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No.6606
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神崎真
2015/02/19/18:26:43
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歳の差カップルは萌えるけど、相手が小学生ってのは確かにちょっとなあ(苦笑) どうにも犯罪者臭を感じてしまうのは、自分が年をとったからなのか。
> これで金を取るつもりか!?なものが混じってる あーーー(遠い目) 確かにランキングだけを参考に、手当たりしだいに書籍化の声かけてるんじゃないかと思うこともあるよな。 またそう言うのに限って、実際に出版されたブツもストーリー云々だけでなく、校正もろくにされてなかったり、イラストが萌え優先で本文と噛み合ってなかったりとか、いろいろあるのが困りものだよ。 まあそれでもオンライン小説は無料で読ませてもらってるんだしね。当たり外れはしゃーないな。そこはまあ数撃ちゃ当たるってことで。
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No.6607
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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