2015年02月15日の読書
2015年02月15日(Sun)
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本日の初読図書: ソルヴェール国次期女王レティーツィアとノーザルツ公国君主アウグストの元へ、キルフ帝国から建国祭への招待状が届いた。差出人はグラン山で共に救助活動にあたったワレリー・キリヤコフ将軍。だが二人は招待状に書かれたサインが、ワレリーのものではないと見抜いていた。 そもそもワレリーはグラン山での活動の際、レティへとひそかに接触し、己の主である第四王子アルトールの亡命を依頼してきている。キエフ帝国は現在内乱の火種を内部に孕んでおり、ひどく不安定な情勢にあった。そんな中での亡命の要請と、届けられた偽のサイン。 果たして北の帝国で、いったい何が起きているのか。 不審なものを覚えつつもキルフ帝国を訪れたレティは、デュークらに情報収集を命じつつ、自分は王族達に近づいて状況を探ろうとする。次期皇帝の可能性が最も高いという、第一王子ミハイル。そして数ヶ月前従姉妹が駆け落ち騒ぎを起こした際、協力しあったイルストラ国の第一王子ヴィクトルの婚約者である、第一王女アナスタシア。 アナスタシアは第四王子アルトールとは同母の姉弟だったが、母親の身分の低さから二人とも事実上、王族とは見なされていない状態だった。それでも血の繋がった異母兄弟達に対し、憎しみではなく家族としての情愛を求めるアナスタシアの姿に、レティは自分と兄達の姿を重ねてしまう。 やがて各所から集めた情報を総合すると、どうやらこの国の皇帝は既に三月も前に崩御しており、建国祭の際にそれを発表し、そのまま戴冠式を行うという計画になっているとのことだった。 ところが次期皇帝の座が確定しきっていないと考えたミハエルが、己の立場を固めるためノーザルツ公に対しとんでもない陰謀を仕掛けてきて ――
シリーズ第六段。 ……個人的に、この手のシリーズ物には通し番号を振っておいてほしいと、切に思います(−ー;) 四巻目から引っ張られていた、第四王子の亡命についてがようやく話に関わってきました。 しかし第四王子本人は今回も登場せず、もっぱら姉姫アナスタシアとレティの友情にスポットがあたっております。 ……いやあ、最初はまさかよもやの女性ナイツオブラウンド!? とかちょっと勘ぐっちゃいましたよ(苦笑) さすがにそれはありませんでしたが、アナスタシアは今後も何らかの形で登場してきそうですね。ただなあ、かなり素直で可愛らしく、言いかえれば頼りない文字通りの『お姫様』なので、変なふうに利用されなければ良いと切に思います。 特に今回は、これまで好青年ポジションにいたヴィクトル王子が、なんかエピローグで怪しげな言動を取っちゃってるのが微妙で……もし彼が敵対するフラグだというのなら、婚約者であるアナスタシアには頑張ってレティとの間を取り持って欲しいところなんですが。
そしてなかなか顔を出さない第四王子も、なんだか不穏ですね……最初は第一王子に利用されてるだけかと思ったら、むしろ黒幕は第四王子の方なのか? しかももしかしたら、一巻のアストリッドみたいに、なにか騎士王関係のヤバげなものに取り憑かれてるとか、そんな感じもしなくもなく。
あ、五人目のナイツオブラウンドは、やっぱりあの人だったんですね(笑) いやあ、多分いつかはそうなるんじゃないかとは思ってましたが、意外に早かったな……ふふふvv 今回はレティが『世間知らずのお姫様ぶりっ子』を演じてみせたり、同年代の女性と友情を育んでみたり、そうかと思えば同じ『王』としての立場にあるアウグストに対し、自分がどんな王になるのかを宣言してみたりと、これまでとはまた一味違った見どころがたくさんありました。
しかしキルフ帝国の問題はまだ片付いていないし、ヴィクトル王子もなんだか怪しげだし、騎士王の秘密に気付いてる何者かがいそうだしで、物語はどんどん佳境に入っていっている模様。 ああもう、また続きを買わないと(><)
そして最近ちょっぴり影が薄い兄王子たちの活躍も、そろそろ期待いたしたく……
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No.6596
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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