よしなしことを、日々徒然に……
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 オリエント急行殺人事件 第一夜
2015年01月12日(Mon) 
昨晩放送した、フジテレビの二夜連続放送「オリエント急行殺人事件 第一夜」を見たのですよ。あ、今晩放送の第二夜は、まだ見ていません。そして私は、クリスティの原作も読んだことありません(でも犯人が誰かはだいたい知ってた)。

■オリエント急行殺人事件 - フジテレビ
 http://www.fujitv.co.jp/orientexpress/

いやあ、むっちゃ面白かったッスよ!
ネット上ではやはり賛否両論あるようですが、個人的には非常に楽しめました。小説のポワロ作品は、以前に数作ほど読んで、ちょっと性に合わないな……と敬遠してたんです。でもこれを機にオリエント急行〜は原作読んでみようかと思えるぐらいには面白かった。

まずキャスティングが豪華。
オリエント急行と言えば、登場人物が多くて混乱しそうだと懸念していたら、私でも見覚えのある人達がガンガン登場していてびっくり。
探偵側の三人(野村萬斎、高橋克実、笹野高史)はもちろんのこと、西田敏行やら二宮さんやら玉木宏に沢村一樹、草笛光子に杏に青木さやか。他にも名前は知らないけど、「あ、なんかこの顔知ってる」って人がいっぱいで、登場人物の見分けがすごくつきやすかったです。
さらに舞台を思い切って昭和初期の日本に変更し、オリエント急行を「特急東洋」にするなど、固有名詞や人名を日本語に置き換えるのは、私が最近ハマっている明治大正時代の翻案作品を彷彿とさせる趣向で、これまた面白く(ちなみに下關駅の場面は、うちの地元の某建物で撮影が行われたというのも、個人的に嬉しいところ★)。
特急東洋の内装や小物類が、和洋折衷な「いかにも昭和レトロの西洋風」なのも、いい雰囲気でしたねえ。列車が動いてるシーンで、画面が揺れてない&ガタンゴトンいう音が入っていないのは、ちょっと残念でしたが。
そしてポアロこと勝呂さん@野村萬斎の特徴的すぎる演技、ワタシ的には全然アリでした。
ええ、翻案作品で保村ホームズさんが「ワシは〜〜ぢゃ」って話してたり、須賀原ワトソンさんの一人称が「予」だったりするのを読み慣れている身としては、「うはははは、これはこれでww」って感じで、ほんの数シーンですぐに慣れました。
このドラマを受け入れられるかどうかは、ここが大きな分かれ目だと思います。

でもって、肝心の脚本。
前述の通り、私は原作を読んだことがありません。なのでシーンの取捨選択とか改変について語ることはできません。ただこのドラマはドラマ単体できちんと成立しているという点で、良くできたメディアミックスだったのではないでしょうか。
随所で「あれは確かに……」とか「こうなる運命だったのね」とか、思わせぶりに呟かれる台詞。犯人を知らないまったく基礎知識のない人がこれを見た場合、どんなふうに思うのかは判りませんけど、私は「キタキタキタ〜〜!」と、画面のこっちでニヤニヤしてました(笑)
獏さん@高橋克美とお医者さん@笹野高史がとんちんかんな推理を繰り広げてるのも、キャスト的に所轄の駄目刑事のやりとりみたいな絵面でほのぼのしたし。って言うかあれがないと、たぶん事情聴取の途中で見てる方がダレたんじゃないかな。
そして終盤になるにつれて、あれもう真相まで行っちゃうの? え、じゃあ二夜目はいったい何やるの?? と思っていたら、どうやら時系列を巻き戻して、犯人側から事件の再構築をするようですね。
正直すっごく楽しそうです。むしろこれこそが、メディアミックス=二次創作の醍醐味的な?
一夜目で犯人側各キャラクターの個性や背景が必要最低限しか語られなかったのも、二夜目でじっくりしっかり描写する予定だったからなのでしょう。
予定外の事態(勝呂の割り込み乗車や、雪で列車が止まったこと)で、右往左往する犯人側のドタバタとか、どんなふうに描かれるのか楽しみでワクワクしています★
赤いガウンの女や偽車掌は誰が演じてたのかとか、当初の計画はどんな形だったのか、そして勝呂さんはこの事件をどのように収めるのか。
ああ、録画に失敗してたらどうしよう(ハラハラ)

あ、ちなみに見ている間、お医者さんも犯人の一人だと思っていたのはここだけの話(てへ)
さすがにそこまでアウェーだと、いくらポワロや勝呂さんでも、真相にたどり着くのは不可能ですよねえ……(苦笑)
No.6500 (映像)

 
 この記事へのコメント
 
paoまま  2015/01/13/11:59:45 [HOME]
まこっちゃんコニャニャチは、お米が無事にお手元に届きましたようで、宜しゅうございました。
ワチキさんからまこっちゃんからの封筒もちゃんと頂きました、有難うございました。

でもって、フジテレビのオリエント急行殺人事件をご覧になりましたかっっ!
私はクリスティ作品のファンなので、勿論しっかり録画しつつ視聴致しました。
「第一夜」の放送を見て、
「あれ?第一夜でここまで話をもって来るの?ならば第二夜はどうなるの?」
と、思いながら第二夜の放送を昨日見ましたが・・・
「はあぁ〜、新鮮じゃねぇ〜」
でございました。

今までオリエント急行殺人事件を映像化した作品は数々あれど、このような作りにしたモノは無いと思います。

いやー驚きました。
まこっちゃんが仰っているように、これは見事なメディアミックス=二次創作だと思います。

私も野村萬斎のあの演技はアリです。
大体ポアロ氏が多分に大仰なジェスチャーのお方ですもの、あれで良いのですあれで(笑)

脚本を手がけた三谷幸喜氏はシャーロック・ホームズが大好きで、NHKの子供向け人形劇版ホームズの脚本も書いてらっしゃいますが、クリスティ作品にも愛情を注いで下さっていらしたのかと思うと嬉しかったデス。

出来れば萬斎氏のポアロで年に何作品かを映像化して頂きたいものです。
 
No.6502
 
神崎真  2015/01/13/22:31:28
こんばんは〜、ままさん。その節はお米、ありがとうございました。
さっそく精米してきて、昨日から食しております。ご飯が美味しいというのは大事なことですよね。

そしてそして、やっぱりままさん、ご覧になってましたか、オリエント急行!
以前クリスティお好きっておっしゃってたから、絶対見てると思ってたんですよvv
私も一応、「犯人」は知識として知っていたので、あれ? こんなにさくさく進んじゃって良いの?? と思っていたら、まさかの斬新な二夜目でしたねえ。さすがは三谷幸喜氏ということなんでしょうか<実は脚本家を意識したことがないので、今まで三谷氏のものを見たことがあるのかどうかも不明

私の中では、ポアロさん=変なしゃべり方する、大仰で気取った嫌な人、というイメージが勝手にあるので、野村萬斎のあの演技はむしろ「それっぽい」と思いました(笑)
あの演技に耐えられなくて脱落した視聴者が、けっこういたみたいですけど、もったいない話です。

今回はすごく豪華キャストだったので、あのクォリティを保つのは難しいでしょうが、もし続編が同じレベルで作られるのなら、それは確かに見てみたいですね。
とりあえず、次回の図書館で、原作を借りてこようと思いますvv
さて、いったい誰の翻訳が私の好みに合いそうかなあ? むしろ翻案はどっかに落ちていないかしら……??
 
No.6504

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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