よしなしことを、日々徒然に……
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 2014年10月18日の読書
2014年10月18日(Sat) 
本日の初読図書:
4163816909禁断の魔術―ガリレオ〈8〉
東野 圭吾
文藝春秋 2012-10

by G-Tools
クラブ『ハープ』のホステス、アイには、不思議な特技があった。初見の客の名刺を黒い封筒に入れさせ、数珠を持って祈ると、その内容を透視できるというのだ。草薙に連れられ客として訪れた湯川も、見事に名前や肩書を言い当てられ、そのトリックを見破ることができなかった。そんな彼女が扼殺死体として見つかったのは、四ヶ月ほど後のこと。草薙らが捜査を進めてゆくと、ホステスとしての彼女はトラブルを起こすほどの人気もなく、仕事仲間からも可愛がられていたが、父親とその再婚相手とはなにやら確執があったようで……「透視す」
プロ野球投手 柳沢忠正の妻が、スポーツクラブの駐車場で殺された。単純な金目当ての物取りの犯行らしい。柳沢の今後の活動に影響があるかとも思われたが、彼は既に四十近く所属チームからも戦力外通知を受けていた。事件前にもこのまま現役にしがみつくか、それとも引退するかで妻と揉めていたらしい。フォームの崩れから変化球に切れがなくなってきたことを感じた柳沢は、トレーナーの勧めを受けて帝都大の湯川から力学的な助言を受けることにしたそうで……「曲球る」
双児の姉妹 御厨春菜と若菜は、幼い頃から遠く離れていても互いの異変を感じることが頻繁にあった。大人になった今でも、それは変わらない。ある晩のこと、春菜は胸騒ぎがすると言い、結婚して東京に住む若菜へと連絡を取ろうとした。しかしいくら電話をかけても出ないので、夫の磯貝和宏の携帯へとコールする。外出中だった和宏は知人とともに家へと帰り、頭から血を流して倒れている若菜を発見した。幸い命は取り留めたものの、彼女は意識不明の重態に。春菜は妹からのテレパシーによりその危機を察知した。そして犯人らしき顔も感じ取っている。絵に描き表すことはできないが、写真を見ればそうと指摘できると主張するのだが……「念波る」
ジャーナリストの長岡修が自宅で殺害された。仕事に関係するデジカメやボイスレコーダーなどはみな持ち去られていたが、残されていたUSBメモリから奇妙な映像が発見される。それは頑丈な建物の壁を、何らかの方法で撃ち抜く光景だった。調べてみれば、最近各所で謎の器物破損事件が起きているらしい。どこから撃ったのかも判らず、弾丸も見つからないまま、屋形船やバイクなどが撃たれているととのことだった。
一方で、長岡が調べていた内容の中に、代議士 大賀仁策に関する事柄があった。一年前、大賀は急病を起こした愛人をホテルへ置き去りにし、結果その女性が死亡したという疑惑があるようだ。その女性は古芝秋穂といい、湯川がいっとき研究に力を貸した高校生、古芝伸吾の姉であった。伸吾は湯川を恩師と慕い帝都大学に入学したものの、直後に姉が死亡し、わずか一ヶ月で退学していったという。そして小さな工場で金属加工の職人見習いとして働いていたのだが、数日前から行方が判らなくなっており……「猛射つ」

ガリレオシリーズ八作目。
図書館で予約してから、実に一年待ちましたよ……そして二ヶ月待ちの「すえずえ」と、十日待ちだった星新一が重なってしまうのは何故なのか(苦笑)
それはさておき。
文中の湯川先生の言動が、佐野史郎からすっかり福山雅治っぽくなっている今日この頃。草薙さんも完全に北村一輝です。最初の頃は複雜なものもありましたけれど、今ではすっかりドラマのイメージに慣れてしまい、栗林さん@渡辺いっけいが存在しないのがちょっと寂しかったりして(笑)
そして後輩刑事の岸谷くんを、うっかり女性でイメージしたりとか。
お話は、四作のうち二作はドラマ2期で使われたものでしたね。綺麗さっぱり真相を忘れてましたが(^ー^;;)
そしてタイトル「禁断の魔術」が出てくる「猛射つ」が、全体の半分を占める中編でした。
湯川先生の暗部がかいま見えるというか、なんかこれでこのシリーズ終わるの……? みたいな展開です。
まあそんなことはないと思いますけどね。
あの場面でいざというとき、湯川先生ならどうしたのか……私は意外としれっとした顔でブラフの可能性もあるだろうなあと思いつつ、本当にやっちゃいそうなところも否めないのが、なんというか湯川先生らしい。
「真夏の方程式」でも、いろいろと倫理的にどうかという判断を下してましたしね……
個人的に、代議士になんの裁きも下らなかったのがもやっとしたものが残りました。そこは御都合主義でもスキャンダルが暴露されるとかしてすっきりさせてくれるのが、フィクションを読む上でのありがたいストレス発散なのではないかとか。
やりきれないといえば「透視す」も、微妙になんというかすれ違いが悲しいなあというか。彼女は彼女で一生懸命生きていたんだと思うと気の毒です。
そういう意味では、今回はどの話もスッキリとは遠い感じでしたか。けして読後感が悪いわけではないけれど、かと言って爽快でもないというか。
今回は事件そのものはほとんど警察側で解決してしまい、湯川先生はあくまで残された謎を解く役割。
ミステリや物理的な部分より、事件関係者の心理とか、人間関係のあれこれが重視されていた感じの一冊でした。
No.6257 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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