2014年04月14日の読書
2014年04月14日(Mon)
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本日の初読図書: あらすじは以前WEB版を読んだ時に紹介しているので省略。 「小説家になろう」から書籍化された、ロード・ムービー風味活劇グルメ・エピック・ファンタジーの1巻目。なろうの方では、現在7月完結を予定して最終章を連載されています。
やあ、この話は何度読み返しても面白いですね。と言うか、何度でも読み返したくなります。そして読み返すたびに、新たな発見があるのですよ。 「ああ、この人がこんな行動を取っていたのは、20年前にアレがあったからか!」とか「こ、この第二部でさり気な〜く登場している名無しの騎士×2人は、もしかして後の7章目で登場する彼らなのか!?」といった、壮大な伏線に気がつくこの楽しさときたらvv
あ、ちなみにここで言う第二部とは、WEB版の第一章のことです。WEB版の序章が第一部となっていて、1巻目はその二部仕立て。「約束の剣」までが収録されています。 ……カーズの出番は次の巻からですな。ふふふふふ。
改変は(おそらく)少ないですが、書き足しはかなりありました。 書籍版では文字通り一章(WEB版の一話)につき一回食事シーンが入っていて、各章サブタイトルにわざわざ料理名がついているのです。これがまた美味しそうなんだ(笑) 薬師のザリアが作ってくれた「シャリコネの根のスープ」は百合根っぽいし、小さな村でご馳走された「ゆでたてのギー」はトウモロコシに似た感じ? 架空の食材であるのに、「こういう感じだろうなあ」とイメージしやすく、調理方法も納得のいくもので、味が想像できるところが素晴らしいです。そしてやり過ぎた料理番組のように気取った解説ではなく、ただひたすら「うまい」と思っているらしいバルト達の素朴な食べっぷりがまた良い。
もっとも目につく改変といえば、全て字下げで表現されていたバルトの台詞が、カギ括弧でくくられた点でしょうか。とはいえ独白や心内語的なものは、頭にダッシュ( ―― )が付けられているだけなので、全体的に見て増えたカギ括弧はそう多くありませんが。 独特の雰囲気がある書かれ方だったのが、ある意味ありきたりに近くなった感はあるものの、それでもむしろこちらの方が、私は読みやすいと感じました。
そして書籍化で一番気になっていた、挿絵の件ですが……うむう。 表紙は良かったんですよ。最初はちょっと「ん?」と思いましたが、よくよく画像を拡大して見ると、バルトの横顔にはなかなか味があって、良い感じに渋格好いいお爺ちゃんになっています。 ですが中のイラストは……正直、事前にこの絵を見ていたら購入したかどうかは微妙なラインでした。なんというか、うん……それこそ翻訳もののハードカバー児童文学の絵っぽいというか。人物以外はいいんですよ。むしろこれなら、すっぱり人物は排してこちらのイメージに任せて欲しかった……ッ なまじっかWEB版のイラストがクォリティ高いだけに、この点だけは非常に残念だったのでした。 でも二巻目も買うけどね! ああ、WEB版の完結が待ち遠しいで〜す〜〜<完結してからまとめ読みすることにしたらしい
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No.5749
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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