2014年03月25日の読書
2014年03月25日(Tue)
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本日の初読図書: 深川北町にある鉄瓶長屋は、まだ建てられて十年ほどしか経っていない、歴史の浅い長屋である。提灯屋が潰れた跡地を築地の湊屋総右衛門が買い取って長屋に建て替えた際、井戸の中から錆びた鉄瓶が出てきたことから、鉄瓶長屋と呼ばれるようになったという。 南町の外回り同心である井筒平四郎は、毎日の見回りで鉄瓶長屋を訪れるのが習慣になっていた。長屋表で煮売屋を営むお徳のもとで、たっぷり味のしみたこんにゃくや芋を食べてゆくのが日々の楽しみなのである。なにかとずぼらで面倒くさがりのおよそ役人らしくない平四郎だったが、気さくでちゃんと代金も払ってゆく彼は、お徳を始めとした長屋の人々とも仲良くやってきていた。 ある冬の夜の事だった。お徳と同じ並びで八百屋を営む八百富で人殺しがあった。殺されたのは、妹と二人で店を切り盛りしていた兄の太助。血まみれで差配人 久兵衛の元へ駆け込んできた妹のお露は、「兄さんは殺し屋に殺された」と訴えた。一昨年前に久兵衛を逆恨みして殴りこんできた男が、そのとき取り押さえた太助のことを恨めしく思い、復讐にやってきたのだと。 しかし長屋の皆は、お露の様子から真の下手人は彼女だろうと薄々察していた。兄妹には寝たきりの父親がおり、最近になって結婚したい女ができた太助は、父親のことを邪魔に思っていたらしい。太助が半死人の父親を殺そうとして、守ろうとしたお露が逆に殺してしまったのではないか、と ―― そんな折に差配人の久兵衛が「このままこの長屋にいては、一昨年の男がまたやってくるかもしれないから」と失踪してしまう。それは明らかに嘘であろうお露の言葉を、裏打ちする行動だった。久兵衛は差配人という割のいい仕事を自ら投げ出すことで、お露を兄殺しの罪から守ってやろうとしたのだろう。 そう考えた平四郎は、それ以上事件を掘り下げることなく、内々におさめてやった。どうせ一昨年前の男の行方などしれないのだし、ことを荒立てても死んだ人間は帰ってこない。親を守ろうとしたお露の罪を問うたところで、誰も幸せになどなりはしないのだから、せめて黙って行方をくらました久兵衛の意を汲んでやろうと思ったのだ。 お露と父親が去った長屋へ、湊屋から新たな差配人として送り込まれてきたのは、佐吉というまだ若い男だった。通常、差配人というのは人生経験を積み人望のある、初老の男がなるものだ。あんな若造などとても頼りにならないと、長屋の者達は不満をつのらせる。もっとも平四郎などは実直な佐吉の人柄を気に入り、彼ならばそれなりに上手くやっていけるのではないかと面白がっていた。 ところが鉄瓶長屋では、その後も次々と事件が起こってゆく。桶屋の男は博打に入れ込んで娘を借金の形に売り飛ばそうとし、結果的に娘は父親を見捨てて出て行ってしまった。妻子と住んでいた家族仲の良い通い番頭は、たまたま佐吉が拾った迷子がかつて別れた女の産んだ実の子だったことを知り、居辛くなったのか引っ越していってしまう。怪しげな信心にかぶれた大工の一家は、長屋中を巻き込んだあげくに二つの家族を引き連れて姿を消した。 よその長屋から持て余されたあげくに所移りしてきた隠し売女のおくめを除けば、次々と櫛の歯が欠けるように住人が減ってゆく。当然、新差配人の佐吉は落ち込んでいった。彼を送り込んだ湊屋は、気にすることはないと言っているそうだが、それはつまり佐吉のことなど最初からあてにはしていないということではないのか。 「なんで俺、ここにいるんだろう」 思い悩む佐吉を見た平四郎は、湊屋の真意を探ってみようと思い立った。幼馴染で今は隠密同心を務めている“黒豆”や、ずっと苦手意識を持って付き合いを避けていた岡っ引きの政五郎、いずれは養子に迎えようかという甥っ子の少年 弓之助らの手を借りて、引っ越していった住人の現在や湊屋の周囲などを探ってゆく。 すると数々の事件の背後には、湊屋の意志があったのではないかという疑いが出てきた。 湊屋は、鉄瓶長屋から内密に人を追い出したがっているらしい。その理由とはいったい何なのか。ただはした金を包んで出て行くよう言い含めればすむはずのところを、なぜこんなにも手間暇と金をかけて、危ない橋さえも渡ろうとしているのか。 調査を進めるうちに平四郎らは、十数年も前に湊屋で起きた、恐ろしい事件の存在を予想し始めて……
宮部みゆきの江戸モノを読もう月間を始めてから、はや数ヶ月。 ついに当初のきっかけとなった、回向院の茂七親分が関わるお話に引っかかりました。 とは言え親分ご本人は登場せずに、あくまでうわさ話の人。既に米寿を迎えており、岡っ引きとしてのお仕事は手下の政五郎とやらに譲って一線を引いています。ええと「初ものがたり」が確か親分五十代の頃だったから、三十年ほど後のお話になるんでしょうか? 茂七親分の下っ引というと糸吉か権三の印象が強いのですが、あの二人はどうなったのかなあ。
ともあれ。 今回の主役は、よろず面倒くさがりのぼんくら臨時同心 平四郎さん。 謎解きも事件の解決も信心さえもがとにかく億劫で、「自分が出て行かなくても、人というものはなんとかやっていく」「人がやっていけないような事件が起きた場合には、自分などが出て行ってもどうしようもない」というのがその信条。そんなんでお上の御用が務まるのかというと……これがなんとかなっているのだから、不思議なものです。 平四郎さんはとにかく町の人たちと親しくやっており、彼らが事件に巻き込まれて、解決するのに自力だけではすまずお上のご威光という名の『形』を必要とする時に、名前だけを貸してやるような体をとっていまして。うるさいことを言われない町人側としては、それなりに扱いやすくてありがたい存在という訳なんですな。
そんな平四郎さんが、今回ばかりは悩んでみる。 もしも自分がもうちょっとしっかり町人たちに強面を見せ、自分の目の届くところで面倒を起こしたらまずいことになるぞと考えさせていたら、鉄瓶長屋での様々な事件は起こらなかったのではないか、と。 それはそれで……確かにうなずけなくもないのが、苦しいところだったりするんですが。 っていうかぶっちゃけ、今回のお話は正直言うと、個人的には微妙な感じでした。 私は解りやすくスッキリできるお話が好きです。たとえご都合主義でも、最後はハッピーエンド推奨派。シンプルな勧善懲悪が読んでいて楽しいのです。 そういう意味でこのお話は湊屋の一人勝ちというか、身勝手な理由で人死まで出しておいて、最後まで湊屋にはなんのお咎めも報いもなかったのが複雑です。たとえ人の身では裁きを下せずとも、それなら『商人にとってはどうしようもない運』という名の神仏にでも、どうにかして欲しかったところです。たとえばいきなり火事とか天災で湊屋が一気に傾いて、それによって平四郎さんが信心についてをちょっと見なおしてみるとか。そういう展開があったら、いくらかはスッキリできたんじゃないかと。今のままでは殺された太助さんや正次郎、それに人生ねじ曲げられたあげくに利用された佐吉さんらが、あんまり報われなさすぎて……
そもそも最初は、平四郎さんと佐吉さんの二人がコンビを組んで鉄瓶長屋を立て直していく話なのだと思って、ワクワクしながら読んでいたのですよ。なのに読み進んでいくにつれて、あれ、なんかちょっと違う?? となりまして。 それでも人間レコーダーの“おでこ”こと三太郎少年と、なんでも目測しちゃう美少年 弓之助が出てきたあたりから面白くなってきましたけれど、結末がああなってしまうと、やっぱりなんだかこう、ねえ? 平四郎と弓之助の擬似親子萌え〜とか、最後まで何も知らないけれど、でも地に足ついてまっとうに生きている、ある意味一番人間らしいお徳さんとか、酸いも甘いも噛み分けた政五郎さんとか、キャラクターは魅力的なんですけど。
このお話にはまだ続編があるようですが、そちらはどんな感じの展開なんでしょう。そちらもやっぱりこういう終わり方だとすると、ちょっと手を出しかねる、かもでした。
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No.5704
(読書)
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この記事へのコメント
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paoまま
2014/03/26/14:43:05 [HOME]
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おお弓之助ちゃんとおでこちゃんが来ましたね〜。 わたし結構お気に入りなんですよ、このコンビ。
>微妙な感じでした ふんふんまこっちゃんはそうお感じになられましたか。 人それぞれ感じ方が違うので、そういう感想を聞かせて頂くのもまた楽しいですね。
まこっちゃんがこのクラスで「微妙な感じでした」ならば、山本周五郎なんかは「読むのをやめようかと思いました」になるねぇ。 山本周五郎は作品にもよるけど、中にはもーお救いの無いようなのもあるけぇねぇ。
まそれはさておき、弓之助ちゃんとおでこちゃんは言わずもがなですが、佐吉っさんや湊屋さんもまた出て来るザンス。 私は湊屋さんOKなんですよ。 宮部みゆきさんの小説にはあきれるくらい悪いヤツも出て来るので、湊屋さんは随分マシじゃないかと思います。
今回は私とはちょと違うまこっちゃんの感想が聞けて、こういうのもイイねって思いました。 (じゅうぅ〜にんとぅ〜色ぅ〜♪)
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No.5705
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ちなつとも
2014/03/27/08:50:08
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宮部さん作品のあきれるくらい悪いヤツ。 自分的には、「模倣犯」のピースっすね。ピース? スマイルっしたっけ? まぁ、とにかく、捕まっても納得いかない感がすごいっす。 おススメっす! ウソっす! 読後の鬱度、ハンパないっす!
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No.5707
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神崎真
2014/03/28/06:53:13
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pao まま様> おはようございます、ままさん。御返事遅くなっちゃいまして。 いやあこのハートカバー版は、弁当箱並みのその迫力に「これで間違いありませんか」と書庫から出してきてもらったカウンターで、思わず怯みかけました(苦笑) 弓之助とおでこちゃんが出始めてからは、二人が可愛くてページをめくる手も早くなりましたけどね。個人的には弓之助と平四郎の、年の差擬似親子が見ていて微笑ましかったですvv そして続編、そちらでもまた佐吉さんや湊屋さんが登場するんですか!! てっきり今度はまたぜんぜん違う事件を追うのだとばかり思っていました。じゃあつまり、彼らの関係はまだこれで終わりというわけではないんですね? それならまた話は違ってきます。っていうか、ここまで読んだ以上、中途半端では終われません。ちゃんと最後まで見届けなければ! ……という訳で、次回の図書館での借り出し候補は続刊で決まりです(笑)
ちなつ様> 宮部作品は本当に幅が広いというか、読んでほっこりできるものもたくさんあるぶん、特大の地雷が隠されてるものも多いんで、なかなか手が出しにくいんだよなあ。 「模倣犯」は読んでないけど……読後感が鬱って聞くと、怖くてとても読めないッス。 あ、そういえば前にドラマ「名もなき毒」が面白かったって言ってたよね? 今度こっちで再放送が始まるんだけど、この作品の印象はどっちなんかね。ほっこり系? それとも鬱系??
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No.5708
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ちなつとも
2014/03/28/08:52:46
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名もなき毒っすか。 少なくとも、ほっこりはしないっす。どちらかというとサスペンス風味で、微妙に後味が悪いカンジ。 ただ、演出というか、映像というか、見せ方がものすごくイイんすよ。 話は原作とは違う・・・気がするっすけど(すっかり忘れてる)、これはこれで納得! なカンジっす。 そんなに鬱展開じゃないし、後半は文句なく面白いっすよ。前半? ・・・後味悪い事件っす。
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No.5710
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paoまま
2014/03/28/13:01:40 [HOME]
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おお、ちなつともさんが宮部作品へのコメントを書いて下さってて嬉しいッス。 「模倣犯」ですか、あれはねぇ〜・・・ そうそうピースねぇ〜 あだ名はピースなのにやってる事はアレだもんねー
「名もなき毒」も出て来るゲンダっつう人はアレでしょー
宮部作品に出て来る、読んでいて鬱になりそうなくらい悪いヤツって、生まれつき脳に基質異常をかかえてたんじゃなかろうか、って言うくらいヒドイと思います。
読み終わった後に、 「良かったぁ〜私の身近にこんな人がおらんで・・・」 って安心するという方向でどうでしょう。
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No.5711
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神崎真
2014/03/28/22:44:15
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ちなつ様> そっかー、ほっこりはしないのかあ<名もなき毒 最近は小説もドラマも、展開が暗いのは見ていて辛いお年ごろなんだよ。相棒とかも、神戸くんがやめちゃうシーズンは、辛くて途中挫折したし。そんなこの頃のお気に入りドラマは遺留捜査さ! たとえ突っ込みどころ満載でも、最後は綺麗にまとめてくれるから、安心して見られるんだよね。 ううむ、名もなき毒、見ようかどうしようか……
pao まま様> 相変わらず、宮部作品への食い付き見事ですね(笑) ままさんは作者買いして追っかけておられるとのことですが、ファンタジー系とかもお読みなんですか?
> 「良かったぁ〜私の身近にこんな人がおらんで・・・」 なるほど、そういう読み方もありですな! あれですね、悪夢を見た時に「ひどい夢を見た」と思うか「夢でよかった」と思うかの違い。 宮部作品の現代長編ものは、特に鬱展開がひどそうでなかなか挑戦できないです。かなりの確率で図書館にあるという点では、手に取りやすい作家さんではあるんですが……
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No.5712
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paoまま
2014/03/29/09:45:24 [HOME]
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>ままさんは・・・ファンタジー系とかも ファンタジー系は全冊揃えまではしてないですねぇ。 でも何冊かは持ってます。
ファンタジー系になるとさすがの宮部さんも食べ物系の出番が減るんですよね。 ファンタジーとグルメってあまり相性が良くないんかしらん?
ま確かに、 「その時イオは味のしみたコンニャク芋の刺さった串を・・・」 なんて書かれてもちょっとねー。(笑)
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No.5713
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神崎真
2014/03/29/16:57:55
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それでも、何冊かは持っておられるんですね(笑)<宮部ファンタジー系 私はゲームノベライズのICOぐらいですかねえ、読んだのは。 ちなつはけっこういろいろ読んでるようですが。
> ファンタジーとグルメってあまり相性が良くないんかしらん? そうですねえ。FTものだと、フィクションな世界観を作りこめば作りこむほど、どこまで現実と同じにすればいいのか判らなくなってきますし。食材にそのまま、大根とか牛肉とか使っていいのかとか悩みどころだったりして。架空の食材をでっち上げると、今度はその食材がどんなものかを、いかに説明っぽくなくかつ、読者の肌身に迫るほど表現できるかが、作者の力量にかかってくるし、と。……これは難しい。 ちなみに今、例の「辺境の老騎士」を着々と読み進めているのですが、この作者さんはその辺りのさじ加減が実にうまいと思いますvv たとえばバターで揚げたフライドポテトひとつとっても、「鍋にたっぷりの牛乳油(ブイユ・ウー)を入れて沸かす。じゅうぶんに温度を上げてから、平切りにしたポド芋を入れてゆでる。芋の表面がきつね色に色づいたら、すばやくすくってざるで油を切る。別の鍋に新しいブイユ・ウーが入れてあり、これは低い温度に沸かしてある。芋を入れて、じっくりと火を通す。しかし通しすぎてはいけない。」と言った具合ですよ。「揚げる」を「油でゆでる」とするその表現の妙。食材は架空なのに、名前を読んだだけで「ああ、あんな味だろうな」と予測できるそのセンス。そしてしっかりと基本を抑えた調理法。 いやあ、見事見事。 他にも「コルコルドゥル鳥の卵を混ぜた炊きプランは、食べ物にはあらず、飲み物にござる」(※プラン=米)とかvv 卵かけご飯はけして飲み物じゃねえ(笑)
また「異世界食堂」というオンライン作品では、ジャガイモ=ダンシャクの実、玉ねぎ=オラニエ、海老=シュライプ、イカ=くらぁこ、大根=おおね、人参=かりゅうと、唐辛子=トガランといった具合に、やはり異世界風の食材名でありながら、どれがどんな食材がすぐに判るし覚えられる親切設計★
宮部さんはあらゆるジャンルを手広く書いておられて尊敬しますが、ファンタジー一本に絞っている分、ここまでこだわり抜くことができる作者さん達も、それはそれですごいと思うのでした(しみじみ)
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No.5714
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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