よしなしことを、日々徒然に……
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 2014年03月21日の読書
2014年03月21日(Fri) 
本日の初読図書:
「辺境の老騎士(小説家になろう)」〜最終話 手紙
 http://ncode.syosetu.com/n5011bc/

老騎士バルドは、大陸東部辺境の一角にて、魔獣の侵入を阻む役目を務めるテルシア家の騎士だった。長きにわたりその武勇で幾度も魔獣を退け続け、四代のテルシア当主に仕えてきた彼を、歴代の当主も深く信頼し何度も領地を分け与えようと言われていた。しかし結婚することなく家族もいないバルドは、それを断り続けた。その忠誠の誓いは人民へ捧げられた、〈人民の騎士ガルデガーシ・グエラ〉。それがバルド=ローエンである。
そんな東部辺境で長く続いていた権力闘争の結果、コエンデラ家が大領主として権力を握った。コエンデラ家には三十年ほど前にテルシアの先々々代当主の姫アイドラが嫁いでいたが、正妻として迎えられるはずだった彼女は正式な婚姻を結ぶことのないまま、二年後に赤子ごと送り返されてきたという経緯がある、曰くつきの相手である。そんなコエンデラ家は今回も無理難題をつきつけてきた。今後十年の間、テルシア家の主な財源である鉱山の収益を、戦で荒れた地の復興に当てろというのだ。魔獣の侵入を阻む役目はそのままに、財源だけ奪うというのは筋が通らない。しかも戦争を起こし地域を荒らしたのは、コエンデラ家なのだ。
とはいえ大領主の命令に、一介の地方領主が逆らうことはできない。
無体な要求を知ったバルドは、すぐに引退を願い出る手紙をしたため、居館と財産を返上する旨を書き添えテルシア当主に届けた。それらバルドの残した財があれば、テルシア家は今後なんとかやっていけるようになるまでをしのげるはずだから、と。
そうしてバルドは、一人で旅に出た。道連れは年老いた愛馬スタボロス一頭のみ。古びた革鎧を身にまとい、残しておいても金にならないなまくらの剣だけを携えて。
この旅に目的地はない。これは旅の空で死ぬための道行きなのだから。
テルシア領を離れたことがなかったバルドは、ただ見たことのない風景と知らない食べ物を楽しむだけの、気ままな旅を楽しもうとしていた。しかしそんな彼の前へと、何故か次々と事件が舞い込んできて……

WEBから書籍化されていつつも、削除もダイジェスト化もされていないという、ありがたい作品。
とりあえず現在7章目まで公開されているうちの、序章までを読みました。
……っていうか、序章だけで文庫1冊レベルの量があるって……(汗)
ちなみに内容も、序章だけでひとつの話がちゃんと一段落ついています。

主役のバルドは諸事情あって現役を引退し、死に場所を求めて旅立った老騎士。
イラストや「老騎士」というイメージからもっとお爺ちゃんを想像していたら、実年齢は五十八歳でした。……いやうん、ライトノベルの主役としては充分にご年配だし、中世ヨーロッパ的世界観での肉体労働者としても、五十八はかなりのご高齢なんでしょうが。正直、八十ぐらいかと思っていたので、少し拍子抜けしたりとか<どんだけ渋好みなん(笑)

とはいえそこは、おっさんスキー。がっちりした体躯の重戦士系な古き良き老騎士でありながら、意外とお茶目でさばけたところのあるお爺ちゃん、大好物です。
まだ序章しか読んでいないので、この先どう展開していくのかは判りませんが、今のところは非常におもしろいです。
もともと「もういつ死んでも良い」と考えているので、かなり無茶をやらかすバルド爺。革の鎧に安物の剣で、「どうせなら、思いっきり派手なやり方でこの場をさばいてやろう」「失敗すれば命に関わるけがをすることになるが、惜しい命ではない。そもそも死に場所を探して旅をしているのだから、罪なき民を助けて死ねるとなれば、まさに望むところ」とか言って、わざと武器を持ったならず者に背中を晒してみせたり、敵の攻撃を避けずに捨て身で突っ込んでいく。そして結果的には見事相手をやり込める。そこにシビれる憧れる!
叩き上げの歴戦の強者なので、ここぞという所でけして慌てることなく、落ち着き払って行動しているのも素敵です。

でも腰痛持ちとかvv
他にも戦闘後に肩が上がらなくなったりとか、年寄り臭いところがまたツボなんですよねえ。
あと、最初に紹介文を読んだ時には全然気に留めていなかったんですが、このお話は「グルメ・エピック・ファンタジー」なんですよね。
ほぼ一話に一回、ご飯を食べるシーンが出てくるのですよ。これが架空の食材を使ったファンタジーな食事なのに、やたらと美味そうです。爺さんそんなに食べまくって、高血圧とか糖尿病とか痛風とか大丈夫なのか(笑)

登場人物紹介(イラスト付き)を見るだに、今後もさまざまな魅力あるキャラクターが登場するようですが、いまのところ個人的お気に入りは、やっぱりどこかズレた天然剣鬼の『赤鴉ロロ・スピア』ことヴェン・ウリルですね。一方向に突出した専門馬鹿かつ、一度縁ができた相手には甘くなるキャラクターって大好きなんです。そういう意味では、盗賊『腐肉あさりゴーラ・チェーザラ』のジュルチャガも良い味出してます。
ヴェン・ウリルは、登場人物紹介を見る感じ、この先でかなり重要キャラになってくるっぽいので、今後が楽しみ楽しみ。

続きも早く読みたいのですが、図書館で借りた本を先に読まねばならないので、今日の所はとりあえずここまで。
No.5696 (読書)

 
 この記事へのコメント
 
paoまま  2014/03/23/13:09:32 [HOME]
まこっちゃんこんにちは。

おおおーーまたまたツボなお話を持ってくるじゃないですかっ!
おっさんスキーねぇ(笑)
私もおっさんは大好きですよ、だって同年代だもん(爆)
WEBから書籍化されてるっつう事は完成度もお高いんでしょうね。(ワクワク)

不思議ですよね、WEB上で読むとそうも感じないんでしょうが書籍の形になって読むと
「んーーちょっと軽いかなぁ・・・」
と感じてしまうのは、コレは一体何なんでしょうかねぇ?
横書きと縦書きの違い?
うーーん、よく分かりませんじぇ。

そして私は概してライトノベルに出てくるお話は食べ物系が弱いと感じています。
なんでかね?
宮部みゆきさんもファンタジーものは沢山お書きですが、江戸物などには甘酒や煮しめや他にも美味しそうな食べ物の描写は多くあるのに、ファンタジーものになると食べ物や食事の描写が少ない気がします。

これはグルメな作品なのですか。
それだけで基礎点を多く付けたくなっちゃうわぁ。

私が「不死王の」をとても面白く感じたのは、登場人物達がモリモリ食べていたからかしら。

この連休で三次の実家の床板張替をしたのですよ。
パパさんに比べたら大した事してないのに、身体じゅうが筋肉痛です。
ミシミシいいながらやってます。
 
No.5697
 
神崎真  2014/03/23/18:51:18
ね? ね? おもしろそうでしょう??
実はずいぶん前から気になっていたのですけれど、あんまり長くて手が出せずにいたのですよ。なのに書籍化されたと聞いてしまっては、さぞや面白かろう、そしていつ消えるか判らないぞと思って、最初の方だけでも読んでみたのです。うん、やっぱり面白かったvv
……昔は「男の魅力は三十からだ!」とか言っていましたが、最近は「やっぱり不惑の四十代以降よvv」となっているあたり、年齢がバレる今日この頃……

> WEB上で読むとそうも感じないんでしょうが〜
あー、それ私もけっこう思います。
特にWEBから書籍化された作品などは、顕著にそう思いますね。むしろ紙書籍の文章をそのままPC画面で読もうとすると、文字がみっちり詰まりすぎているようにも感じるので、そのあたりは画面と紙面との読みやすさの差なんじゃないでしょうか。ケータイ小説なんて、そのまんま紙書籍にするとスッカスカですし(苦笑)
あとネットで公開されていた頃は、少しぐらいの誤字脱字とか日本語がヘンな部分も「まあ、アマチュアが無料で読ませてくれてるものだし」と、特に気にせず読み流してしまえるのですけれど、ひとたびお金を払う紙書籍になると、途端にあそこもここもミスだらけだと目についてしまいます。人間って文字通り現金だなあ……

> ライトノベルに出てくるお話は食べ物系が弱い
ん〜、そのあたりはどうでしょうねえ。
美味しそうな食事が出てくる作品と言われて私がまず思い出すのは、池波正太郎の剣客商売と鬼平犯科帳ですが、ライトノベル系にもメシテロと呼ばれる作品はけっこうありますよ?
個人的オススメは、オンライン小説だと「異世界食堂」とか「メニューをどうぞ」とか「居酒屋ぼったくり」……は読まれたんでしたっけ?? あとは「異世界居酒屋「のぶ」」とかも読んでいてお腹が空くお話だったような。
商業誌だと椹野道流さんの「にゃんこ亭のレシピ」に、忘れちゃいけない、香月日輪さんの「妖怪アパートの幽雅な日常」や「大江戸かわら版」といった各種シリーズなどなど、挙げ出したら止まりませんがな(笑)
特に香月さんの作品は、それこそモリモリご飯を食べまくっています。児童文学と侮らずに、ぜひぜひ一読されてみてはいかがでしょう?
少なくともバターをかじりつつオリーブオイル一気飲みしているよりは、ずっと美味しそうかと(笑)

> 筋肉痛
いやはや、お疲れ様です。
私もこのところお天気が良いので、運動不足を解消するべく近所の某神社にある『モンスター階段』を登ってみたら、翌日からふくらはぎが筋肉痛で、自宅内の階段を降りることすらままならない状態になってしまいました(−ー;)
筋肉痛って、肉体的にはたいして傷ついている訳ではないのに、めっちゃ辛いですよね……(しみじみ)
 
No.5699

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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