2013年12月31日の読書
2013年12月31日(Tue)
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本日の初読図書: 「俺と蛙さんの異世界放浪記〜八百万ってたくさんって意味らしい〜 (小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n3882ba/
その世界で最強と呼ばれた老魔法使いは、己の死に瀕し、命を懸けた大魔法を行った。自らが見いだした大魔法を受け継ぐことができる後継者を求めて、世界をも越えた捜索を行い、その相手を自分の世界へと召還したのだ。 自らの意志に関わりなく異世界へと放り出されたのは、紅野太郎というごく普通の大学生だった。彼は残されたメッセージから事情を知ると、託された魔法のひとつ『解析』を使って、自分の魔力を計ってみる。 普通の魔法使いは1、彼に魔法と魔力を託した老魔法使いは1000の魔力を持っていたという。そして彼自身の魔力は……800万1000。 ……どうやら1000の部分が、老魔法使いから託された部分らしい。 とりあえず見なかったことにした太郎は、さらに託された秘奥中の秘奥『魔法創造』を使用した。するべき事はただひとつ。あの身勝手な爺さんに文句を付けて殴ることだ! 半ば冗談でやってみた死者蘇生は、案外あっさりと成功した。……まあ、一部誤算はあったのだが。 術の媒体にしたアマガエルのせいで、爺さんはなんとも不気味なカエル人間として生き返ってしまったのである。 おまけに太郎は太郎で、爺さんが死に際に急いでかけた翻訳魔法の失敗により、言葉は通じるけれど人の名前だけがノイズになって聞き取れないと言う状態になっていた。 とりあえず爺さんをカワズさんと呼ぶことにした太郎は、二人で旅に出ることにする。このままここにいては、太郎の力を利用しようとする者が出てくるだろうし、一度死んで生き返ったカワズさんは、せっかくだから全てのしがらみをなかったことにして、身軽にあちこちへいって魔法の研究を続けたいとのことだったからだ。 そうして彼らの、どこまでもお気軽な珍道中が始まる ――
書籍化された上に、アルファポリスのサイトでWEBコミックも無料公開されている作品。コミック版の一話目を読んでみて興味が出たので、DLしておいたテキストに手を付けてみました。現在WEB上の作品は一部ダイジェスト化されています。 うん、読むのに三日ぐらいかかったよ! 話の基本はわりとありがちな、異世界トリップチートです。 しかし主役が終始お気楽で、悲壮感がまったくありません。そのあたりは別口で勇者召還されていたセーラー戦士が、一身に背負っていたりして。 そう、あまりにも主役が元の世界のことを気にしていなかったり、魔力が規定外に強すぎるだろうと思っていたら、最後の最後でどんでん返しが! まさかそこで『すべてが偶然ではなく必然だった』オチとは。 いやあ、さすがに驚かされました。
キャラクターのパワーバランスがしっちゃかめっちゃかで、普通の一人前魔術師が1だとしたら、最初に登場した『世界最強の魔術師』カワズさんが魔力1000。しかし妖精の女王様が1400で? 魔王様ことマオちゃんにいたっては5000ぐらいだったかな。で、主役が8百万(笑) ありあまる魔力とオタク心を駆使して、主役は最初から最後までやりたい放題です。 しかしそれでも途中で悩みはするわけですよ。でも基本的にチキンで小心者な彼は、思い上がることもなく、世界征服とか望む訳でもなく。 最初にいきなり死者蘇生なんてやった以外は、わりとささやかで微笑ましいことばかりやっています。……規模以外はvv
そうして広がっていった人脈が、最後に主役を救う。お約束です。 たとえそれが魔王と勇者の共闘なんて、あきらかにおかしいモノだとしても(笑)
個人的に好きキャラは、いろいろと残念なオープンスケベ、竜の次期長スケさんかな。 うん、外見がかっこいいのももちろんあるけれど、どこまでもぶれないそのキャラ造形がすばらしい。
あと主役が翻訳魔法の失敗により人名のみ聞き取れないと言う設定なので、会う人すべてをニックネームで呼んでます。おかげでキャラの区別が非常につきやすいのがありがたかったです♪
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No.5434
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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