よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年07月30日の読書
2013年07月30日(Tue) 
本日の初読図書:
「異世界食堂(小説家になろう)」〜タンメン
 http://ncode.syosetu.com/n1701bm/

7日ごとに、世界のあらゆる場所へ忽然と現れる扉がある。
ネコの絵が描かれていて、右手を上げたネコを模した金色の鈴が取り付けられている、黒い樫の扉。
あるいは廃坑のただ中に、あるいは人里離れた荒野の真ん中に、あるいは深い山中にも存在すれば、民家の納屋の中や、王家の離宮の壁にもある。
『ドヨウの日』と呼ばれる日にのみ現れるその扉は、1回につき1度だけ出入りすることができた。そうしてその扉をくぐった先にあるのは、不思議な店。
なんでも時空を捻じ曲げ、こちらの世界へいくつも『扉』を生み出している、異世界の料理屋なのだという。
出される料理は確かにどれも馴染みのないものばかりだったが、これがめっぽううまかった。しかも高価な食材や貴重な調味料をふんだんに使用しているのに、庶民でも充分に手が届く安さである。
訪れる客はその時々で変わるが、中には常連となって7日ごとに通い詰める者もいた。世界の様々な場所から様々な人々が、店主の美味いメシを求めてやってくる。
メンチカツに魅せられたトレジャー・ハンターの少女。テリヤキチキンとライスとミソスープを愛する伝説のサムライ。ロースカツでナマビールを飲るのが習慣なのは、英知を極めた大陸一の魔法使いだ。肉も魚も乳も卵も使わない美味しい料理をと望んだ森エルフは、ナットウスパに心を奪われた。
もしも店主の不興を買って、出入り禁止を喰らうのだけは避けなければならない。だからこそ彼らは、店内でどんな相手に出会おうとも、けして騒ぎを起こすことはなかった。たとえ敵対している国、対立している種族であろうとも、この店の中では誰もが『客』に他ならないのだ。
ドアが開くたび、取り付けられた金色の鈴がチリリンと音を立てる。
それは毎週一度、土曜日にだけ特別営業をする、雑居ビルの地下1階にある洋食屋「ねこや」こと『異世界食堂』へと、新たな客が訪れた合図なのである ――

ほのぼのもので、基本独立した読み切り連作だけれど、お馴染みのキャラクターとかはいて、ときどきニヤリとできます。
そして感想欄に並ぶメシテロの文字が(笑) ※メシテロ=飯テロリストの略
空腹時……特に夜中とかに読んだら、大変になること請け合いですvv
特に最新話「タンメン」の破壊力は抜群かと。いつもと違って賄い飯をテーマにしているので、我々でも作れそう=味の予想がしやすくて食べたくなるという(^ー^;;)
目次ページの紹介文は店主サイドから書かれていますが、ほとんどのお話が異世界からやってくる客人視点です。最初の方は特に。
それぞれの立場にある様々な種族の客達が、現代日本の洋食店の料理に感動していく様子が楽しいですね。
とにかく安心して読める安定したおもしろさがあるシリーズだと思います。

個人的お気に入りは、やっぱりサムライソードを携えた伝説の傭兵「テリヤキ」ことタツゴロウさんとか、二十年間この食堂のおかげで生き延びられた伝説の将軍「カレーライス」ことアルフォンスさんあたりでしょうか<とことんオッサンスキーvv

追記:

貨幣価値換算は、

 銅貨 100円
 銀貨 1000円
 金貨 10万円

なお「銀貨10枚(1万円)で、若い娘1人なら1ヶ月なんとか暮らせる」という描写は、「最低限の貧民ランク」「ガチの路上生活基準、風邪引くと結構な確率で死ぬ、エンゲル係数が5割を越えるサバイバル」における計算だとのことです。
No.4997 (読書)

 
 この記事へのコメント
 
雪華  2013/07/31/20:52:27 [HOME]
こんばんわ、雪華です。

そんなオッサンスキーな貴女にそっと教えたい……

つ「シリンディンの白鷲」

我が家のリンクから旅立てる「yuen」のオッサンスキーな管理人が書かれた『オッサンスキーのオッサンスキーによるオッサンスキーのための主人公』がいます。
ええ、そろそろ引退を本気で考える四十路のオッサン傭兵が主人公です。
ふふふふふ………貴女ハダンダン読ミタクナ〜〜ル………

リンクはURLに貼っています。
 
No.4999
 
神崎真  2013/08/01/00:27:05
> オッサンスキーのオッサンスキーによるオッサンスキーのための主人公

なんて心惹かれる響きでしょう(笑)
ビバ人生の経験に裏打ちされたいぶし銀の輝き!
どっしりとした落ち着きを兼ね備えた、熟練の技!!

……この魅力に目覚められたのは、自分の年齢がある程度行ったからなんでしょうかねえ(遠い目)

そのサイトさんは、以前に行って何作か読んだことがあったんですけど、「シリンディンの白鷲」とやらは手を着けていませんでした。当時はまだなかったのかな??
さっそく読みたいところですが、けっこう長さがあるんですね。ううう、積読の山が……図書館の返却期限が……(苦悩)
 
No.5001

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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