よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年07月17日の読書
2013年07月17日(Wed) 
本日の初読図書:
4062755548ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2006-11-16

by G-Tools
古いマンションの一室で、男女四人の死体が発見された。
室内はガムテープで目張りされており、七輪の中で炭が燃え尽きていた。四人は宗教法人「苦楽苑」の信徒であり、死んでいた部屋は苦楽苑が支部にしようと購入していたものだった。
川那部検死官はカルト信者の集団自殺だと判断したが、STのメンバー達と所轄である綾瀬署の叩き上げ刑事達は、現場の状況から他殺の可能性を見出す。
そうして捜査を進めてゆくにつれ、苦楽苑の教祖である阿久津昇観やその補佐 山県佐知子、元幹部でありながら袂を分かった篠崎雄助らの、複雑な人間関係が浮かび上がってきた。
やがて、死亡した四人とともに篠崎から指導を受けていた青年 町田智也が、山吹の寺で修行を受けたいと言いだした。容疑者の一人を見張るという目的で、百合根も共に坐禅の体験修行を始めるのだが ――

二冊同時に購入したら、うっかり順番間違えて「赤の〜」より先に読んでしまいました(^ー^;;)ゞ
まあこのシリーズは基本的に、1巻目以外はどこから読んでも、あんまり関係なさそうなんですがね<毎回ちゃんとお約束の設定説明が入る
そんな今回は、兼業坊主の山吹さんがメイン。
……なんかこのお人、化学薬物方面よりも宗教方面で活躍する方が多い気がするんですが(苦笑)
そして実はけっこう曲者というか、意地が悪いというか。良くも悪くもマイペースで、自己の感情に忠実な他のメンバーと異なり、表面上は人当たりが良い常識人に見せかけて、事件解決後に「坊主にははったりも必要でしてね」とかペロッと言っちゃうあたり腹が黒い(笑)
確か他の巻でも似たようなことやってたよな、この人……
あと今回は珍しく、視点が百合根キャップに固定されていました。そしてたった二日の禅修行で、早くもいろいろ掴むキャップ。……大丈夫かキャップ、うっかりそのまま入信しそうな勢いだぞvv
でもまあキャップが良いところを見せるのは、自己投影して読んでいると楽しいのです。
……っていうか、山吹さんの言葉が痛い痛い痛い! グッサグッサ突き刺さりまくって、キャップに間に入ってガードしてもらわないと、読んでいるこちらの心が折れそうです _| ̄|○

……お寺とはいえ自宅が登場し、お父様まで出ていらしたあたり、今回はずいぶんSTメンバーのプライベートに踏み込んだ感じがしました。過去の辛い経験についても、山吹さん自身の口から語られましたし。
この人はメンバーの中では地味めだけれど、いろいろと奥深い人だなあと改めて実感いたしました(合掌)

事件自体は、悲しい誤解とすれ違いがうまく使われていたと思います。
人間って、どうしても言葉でしかコミュニケーションをとれなくて。でもそうすると、どうやったって取りこぼしや意図せぬ改変が出てくるんですよねえ……(しみじみ)
No.4955 (読書)

 
 この記事へのコメント
 
paoまま  2013/07/18/16:00:25 [HOME]
先日の「青の・・・」に続いて今回は「黄色の・・・」ですか。
ウフっ、こういうの好きっす。
「ままさんの好みが分からないので」
とまこっちゃんコメ返しで書いてたケド、割と私の好きな路線をご紹介下さいますよ。
私も最後はハッピーエンドで終わって欲しいクチです。

推理小説は・・・、結構猟奇殺人事件とかも好きよ。
「羊たちの沈黙」の作者トマス・ハリスはお気に入りです。
ただ著作数が少ないんよね。
「ボーン・コレクター」のジェフリー・ディーバーも好きですヨーん。

あ、人にさぁ
−好きな作家さんは誰ですか?
って聞かれたらさ、
「神崎真センセです!」
って言ってもエエかね。
−おすすめ作品は?
「そりゃあ楽園シリーズでしょー」
リキ入れて答えるじぇ。

二回目の楽園シリーズは、もしも実写版でこれを撮ったら、誰にどの役をやって貰うかを想像しながら読むのが楽しいの。

アーティルトは誰かなぁって読んでたら、突如イ・ジュンギが浮かんできて彼がどいてくれないのヨ〜

イ・ジュンギは「王の男」に出ていた人でほとんど彼について知らんのに何でじゃろー?
 
No.4956
 
神崎真  2013/07/18/20:17:07 [HOME]
うふふ、自分がおもしろいと思ったものを、他の人にも興味持っていただけると、やっぱり嬉しいですねvv
この「色シリーズ」、残り三冊もポッチリしてしまいました。荒唐無稽でもなんでも、お約束の楽しさがあって楽しいのです。
ハッピーエンドもね、良いですよね。やっぱり読んでいて楽しくなれるのが一番だと思います。

「羊たちの沈黙」は、学生時代に兄から借りた覚えがあるんですが、あんまり内容覚えてないなあ(しょぼん)
「ボーン・コレクター」は楽しく読みました。指一本しか動かせない安楽椅子探偵という、その設定がすごいと思います。そしてなんだか科捜研の女を思い出したりして。

> イ・ジュンギ
韓流の人なんでしょうか?
ちょっと試しに検索してみたら……ハンサムさんですねえvv
紺色がかった黒衣で刀をぶら下げている写真(↑の[HOME]をクリックしてみて下さい)が、すっごく格好いいです。
アーティルトは東洋人容姿設定なので、ままさんのイメージはあながち間違ってないと思いますよん。
……彼の本名は、実は「柳木綾人」というのです。もはや自分では発音できないし、あの国の文字では表記できないので、誰も知ることのない名前なのですがね。
ちなみにノンシリーズにある「月の刃 海に風」というお話は楽園シリーズと同一世界観で、コウというキャラクターが、アートと同じ出身だったりとか、裏設定がちらりほらりとあったりして。
 
No.4957

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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