よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年04月17日の読書
2013年04月17日(Wed) 
本日の初読図書:
4062732068ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2001-06-15

by G-Tools
警視庁科学特捜班Scientific Taskforce、略してST。彼らは科捜研から独立して新設された、科学捜査を行う特別班である。構成メンバーは、科捜研の中でも特に優秀だった人材が集められている。
……しかしその実体は、手帳も手錠も銃も持たない一般職の集団で。噂によれば、みなどこかしら問題を抱えた、はみ出し者ばかりだとも言われていた。
ただひとり、彼らを束ねる立場にある百合根警部補だけが、まともな捜査権を持っていたが、とは言えその彼にしても、ほとんど経験を持たない新人のキャリアにすぎないのである。
そろいもそろって曲者揃いのメンバー達。優秀でこそあるかもしれないが、協調性皆無の変人集団に、チームワークを旨とする現場の捜査員達は苛立ちを隠せないようだった。
そんなSTが初投入されたのは、中国人女性が殺された現場だった。室内は乱雑に荒らされており、被害者女性は全身傷だらけで暴行を受けている。凶器は現場に放り出されたままで、衝動的な犯行であることが、一見して見て取れた。おそらく犯人は異常な性癖を持つ、粗暴な男。過去に傷害などの前科を持っている可能性が高い。そう主張する捜査陣の意見を、しかしSTのプロファイル担当 青山は、ばっさりと切って捨てる。
「この事件は、それほど簡単なものじゃないね」
いきりたつ捜査員をよそに、ST達はまだ情報が足りないからと、明確な犯人像を絞り込もうとしない。
そして、新たな殺人が起こる。今度の事件は同じ猟奇的な快楽殺人でも、まったくタイプの異なるものだった。また現場に残されていた犯人の体液から判る血液型も、前回とは違っている。別件か、あるいは模倣犯だろうという現場の見解に、またもST達は待ったをかける。
反発を強くしてゆく捜査陣とSTの間を懸命に取り持つ百合根だったが、じょじょに二つの事件を繋ぐ情報が見つかってきて ――

協調性ゼロ・ワケ有り変人揃いの特捜班という、どこぞのライトノベルっぽいドラマの設定を新聞で見て、なんだかおもしろそうだから原作をポチッとな。
……けれどなんとなーく予感がして、「メディアミックスを見るなら原作を先に」というMYルールを曲げて、ドラマから先に視聴しました。
結論。正解(苦笑)
ドラマはドラマで非常におもしろかったんですが、先に原作を読んでいたら、あまりのおちゃらけ改変ぶりに、コレジャナイ感が半端なかっただろうと思いました。
とりあえず法医学担当の赤城さんは、引きこもりではありません。限定(主に女性)対人恐怖症だけれど、普通に現場へ足を運ぶチョイ悪親父系ダンディさん。
文書鑑定やプロファイリング担当の青山さんは、れっきとした男性。ただし誰もが見とれる端正な美形で、ゴミ部屋の中でくつろぐ姿のギャップが激しいです。
毒物など第一化学担当、その優れた嗅覚から人間ガスクロマトグラフィーと呼ばれる黒崎さんは、長い髪を後ろでくくったガタイの良いサムライ系武闘派で、しゃべらないのは単に寡黙だから。
物理担当で極端に耳の良いセクシー姉さん翠さんと、第二化学担当で兼業坊主の山吹さんは、まあドラマとそう変わらないかな、というところ。ただドラマの山吹さんの法衣が、墨染めじゃなくえらい派手だったのが原作読むと気になりますかね。山吹さんはもっと空気を読める人の印象でした<現場が神社だったときは、法衣を脱いでくるとかさ
お話の内容も、事件の流れと犯人はおおむね同じだったんですが、その動機や背景がだいぶ違いました。どうも小説の方では、『黒幕』が今後も関わってくるようです。

個人的に嬉しかったのが、百合根キャップとSTメンバーの間に、すでにある程度の信頼関係ができているらしいところ。「キャップは警視庁の中ではいけてるほう」と評されたり、「さすがキャップ」とか言われる場面が幾度かあり、読んでいてちょっと心安らかになれました。普通の刑事達とSTである部下達、どっちの陣営からもアウェーだと、立つ瀬がなさそうで、読んでいてつらくなるもので……
百合根さんと言えばドラマでのメモ魔、完璧主義な部分がなかったですが、これはそのうち描かれるのかな?
個人的に『何かを代償にした有能な人たち』が活躍するお話が大好きなので、百合根さんもヘタレ部分を見せつつ、どんどん認められていって欲しいところです。
そして今回は赤城さんの活躍が少なかったのが、少々残念でした。
『一匹狼を気取りたいのに、何故か周囲に人が集まるリーダー格』という設定が、まだ活かされていないようでした。ここも次巻以降に期待ですな<つまり続きも読むつもり

とまあ、設定は以上の通りだし、活字は大きいしで、本当にどこのキャラクター小説的ライトノベル? という感じでした(笑)
あえて苦言を呈するなら、人の命がいささか軽く感じられたというのを取り沙汰するのは、刑事物ミステリでは野暮なことでしょうか。
No.4723 (読書)

 
 この記事へのコメント
 
paoまま  2013/04/18/18:29:50 [HOME]
まこっちゃん、まこっちゃん、この面白そうなお話はドラマでやってるのですか?
4月スタートの新ドラマ?

エエやん、エエやん、まこっちゃんの解説を読むとめちゃくちゃ面白そうではにゃいですかっっ!

>何かを代償にした有能な人たち
のお話し私も大いに心惹かれます。
大好きです。

で、どうなん、どうなん、何曜日にやってるのでしょうか。
めちゃめちゃ気になる私ですぅ。
 
No.4724
 
神崎真  2013/04/18/18:46:45 [HOME]
ふふふふふ……ままさん、またしてもですよ(苦笑)
これは先日放送された、2時間ドラマの原作なのです。つまり放送はもう終わっております。

そんなままさんは、↑の [HOME] をクリックしてみると(以下略)
ちょっと画面をスクロールさせて下の方へいくと、再生画面があります。フルスクリーン表示もできますよん。

それにしても、もう設定を見るだけで面白そうですよね? ね??
ちなみに上の記事の「ドラマ」という単語のリンクをクリックすると、公式ページに飛べるので、粗筋とかキャストが確認できます。

>何かを代償にした有能な人たち
お約束ですよね。っていうかそもそもホームズさん自体がこのタイプだと思います。
なんというか、欠けてても良いんだよ。他のことで埋められれば、と励まされている気持ちになれます。

ちなみにSTのメンバー、名前にそれぞれ色が付いていて、それを束ねる百合根さんが「キャップ」と呼ばれているあたり、特撮戦隊モノも意識しているのではないかと。
戦隊シリーズで育った身としては、そこらへんもワクワクしてみたり。
 
No.4725

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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