2013年01月23日の読書
2013年01月23日(Wed)
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本日の初読図書: 最果ての砂漠で、山賊達の下働きとしてこき使われていた、数字の子 一灯。そんな彼の前に、突然六人の子供が出現した。宮処の皇子に捨てられた数字の子だという彼らを、山賊達は食い扶持が増えるからと殺そうとする。しかしその前に野獣によって山賊達の方が全滅してしまった。そうして大人がみないなくなった中で、最年長かつ経験を積んでいる一灯が、頭として皆を率いることとなる。捨てられたはみ出し者達の親玉「主匪」と名を変えた彼は、懸命に仲間を守り厳しい自然を相手に生き抜いていった。しかし捨てられる子供は年ごとに増え、じょじょに負担が増えてゆく。成長し大人になった主匪には、もう夢や希望など信じられなくなっていた。先の見えない滅びに向かう世界の中で、仲間だけは守ろうとあがくうちに、やがて彼の心は壊れ始め……「くらやみの地図」102P すべての戦いが終わり、沙芽の皇子が命と引き替えに世界を救ってから数年。すでに幼い子などはその頃のことをほとんど覚えておらず、皇子の実在すら疑いかけていた。緑に溢れ、人々の穏やかな生活が営まれる新たな世界。しかし再び異変のきざしが見え始めていて……「さいごの雨宿り」50P 他数ページの番外を四本収録。
ちっくしょう、なんだよ騙された!! 冒頭の『性格の悪い男の話をしようか』という言葉に、完全に騙されました。ずーっと悪い男=主匪のことだと思って、モノローグもすべて主匪視点で読んでいたら、まさかよもやそうくるとは。やるな杉浦先生!! ※褒めてます
正直を言うと、私は本編を読んだときに、ちょっと主匪の変わり身が早過ぎるなあと思っていたんです。もっと背景に暗いものを隠してない? 実は腹に一物抱えてるんじゃないの?? としばらく疑っていました。 でもこの「くらやみの地図」を読むと、主匪があの頃どれだけギリギリの場所にいて、どれだけ救いを求めていたのかが、切ないほどに伝わってきます。秋市ごときの葛藤なんて、まだまだぬるい! トップに立つ主匪と、彼にすべてを背負わせるしかできず、ただ寄り添い見守るしかなかった宮と閧志の苦悩が、こんなにも深いものだったとは…… この状態から救われたのなら、そりゃあ、あの短時間で羅漢に心酔もするわ! と納得しました。 あと数字の子達の生存率が半端ないと思っていたら、十年以上かけて段階的に捨てられてたんですね。そして実はけっこうな死亡率でもあったあたり、本編とはかけ離れたシビアさでした(−ー;) ……主匪、あと宮と閧志も、ほんっとーに羅漢に逢えて良かったね(しみじみ)
「さいごの雨宿り」の方は、まあ後日談的ほのぼの話です。「さいご」なんてついてるからもっと痛い話かとドキドキしていたら、全然そんなことはなく。 ちなみに最初のページでうっかり風子ちゃんを、「まさか閧志と三重ちゃんの……!?」とか思ったうっかりさんは私です(笑) いやだって、パーツ的に似てませんでした? なんかこう、足して二で割ったみたいな感じで(苦笑)
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No.4494
(読書)
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この記事へのコメント
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雪華
2013/01/23/23:35:25
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こんばんわ、雪華です。
>うっかりさん は私もです(笑)。 ですよねぇーーー、パーツ的に真っ先に疑いますよ。 うっかり、「(イイ感じに老けた)主匪に会える!?」なんてわくわくページを捲った私はもっとうっかりさん………。 私的に主匪こそ気立ての良いお嫁さん貰って、自分や『家族』達の子供や孫に囲まれた余生を送って欲しいです(涙)。 主匪は、『家族』が皆巣立って行っても始まりの沢家で見守り続けるイメージがあります。 何となく結婚しなさそうな宮さんと二人のんびり余生を過ごすのもありかもしれません。
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No.4495
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神崎真
2013/01/23/23:55:58
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ですよね、ですよね、やっぱり思いますよねvv<閧志と三重ちゃんの そして良い感じに老けた主匪ですか……良いなあ、実に良いです。きっと我刀さんみたいなナイスミドルになってるんだ(うっとり)
でもって、その主匪はもう……(涙) 本当に良い人で良い人で。宮もそうですが、自分のずるさ汚さを自覚して、それでもあがいて、あがいてあがいてあがき続けて。最終的には守りたいと願う仲間にすらなじられながら、それでも頭目として責任を背負い続けた結果、ついに自分を壊すしかなかった、その純粋さが切なかったです。 本当に、彼こそ幸せになって良い人だと思います。 ……でもお嫁さんかあ……とりあえずブラコンをもうちょっとなんとかしないと(笑) 宮という小姑もいますしねvv 始まりの『沢家』には、巣立っていった仲間の子供達とかが入り浸って、なんなら二人はリンドウやカグラ(BY氷の魔物)みたいにそこから養子をとって、騒がしくもアットホームに続いていくと素敵だなあとか思ってみたり。
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No.4497
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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