2012年12月07日の読書
2012年12月07日(Fri)
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本日の初読図書: かつてせどり屋の志田との間に窃盗騒ぎを起こした奈緒は、その後いい関係を築いているらしい。ビブリア古書堂にもちょくちょく顔を出し、読書の楽しみに目覚めているようだ。そんな彼女が中学生の妹が書いたという、読書感想文を持ち込んできた。その内容が過激だと学校で問題視され、両親がうるさくなっているという。なんとか両親をなだめられないかと相談する奈緒に、栞子は微妙な反応を見せるのだが ―― 「アントニイ・バージェス 時計仕掛けのオレンジ」 大輔の過去の恋人、晶穂。久しぶりに再会した彼女は、父の遺品となる蔵書の買い取りを依頼してきた。お互い深く踏み込むことのないまま別れてしまった彼女の家庭環境を、友人関係に戻ったいまになって、大輔は知ることとなる。そして素直になりきれなかった不器用な親子の絆を、その蔵書から栞子が読み解いてゆく ―― 「福田定一 名言随筆 サラリーマン」 古本の買い取りを箱単位で持ち込んできた男は、査定の途中で姿を消してしまった。放置された本を返却するべく、栞子は店に残された本を手がかりとして男の住まいを突き止める。そうしてアパートの一室に訪れた二人を、男は歓喜して出迎えた。彼は告げる。話があるのだと。 「あなたのお母さんのことです」 それは十年前に失踪した、栞子の母について語るものだった ―― 「足塚不二雄 UTOPIA 最後の世界大戦」
1月からドラマ放送との情報を聞いて、積読から引っぱり出してきました。 相変わらず短編集の皮を被りつつ、1冊を貫く大筋があります。今回のキーワードは栞子さんの母親。 1巻目ではほぼ触れられていなかった彼女は、栞子さんを上回る本への知識と洞察力を持っており、蔵書を見れば持ち主の人柄から生活環境、家族構成まで見抜けるという、もはやプロファイラーの域に達していたとのこと。栞子さんとは見た目も瓜二つで、彼女に古書についてを叩き込んだ師匠でもあるそうで。 ……しかし一方で、栞子さんは母について屈託というか、はっきりとしたマイナス感情を持っているらしく。十年前の失踪にあたり、なにやら複雑な事情のあったことがほのめかされているものの、まだ詳しいところは謎のままです。……くぅっ、これは3巻も買うしかないじゃないか! っていうか、ドラマの情報を見る限り、話のメインはその母親まわりになるみたいですね? 栞子さんは別に入院とかしてないみたいですし、足も悪くなさそう。いきなり1巻の根底を全消去?? それはそれで複雑だなあ。メイン二人はともかく、志田さんのキャスト(高橋克実)は味がありそうで、そのあたりは楽しみなんですが。
あ、あと今回の巻で、栞子さんちにしまい込まれている母親の姿絵が出てくるのですが。その描写がどう見ても1巻の表紙です(笑) 1巻目の表紙、まさかの別人!? とか思うと、それはそれで楽しかったりvv
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No.4376
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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