よしなしことを、日々徒然に……
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 2012年10月28日の読書
2012年10月28日(Sun) 
本日の初読図書:
4063713474C.M.B.森羅博物館の事件目録(21) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 2012-10-17

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ななせ湯の常連だった老人が、心臓発作で亡くなった。アメリカで暮らしていた娘は、何故父が頑として同居をこばんでいたのか、その秘密を知りたいと立樹に話を聞きに来て……「冬木さんの1日」
古い歴史を持つ葦原家は、鉄道や不動産などを持つ財閥である。そこの次女が結婚するにあたり、資産の整理をしていたところ正体不明の品があったとのことで、森羅に鑑定の依頼がやってくる。ところがその依頼の裏には、次女のかつての恋人の死亡事故が関わっていて……「湖底」
闇のブローカー マウが、またも盗品を取引しようとしているらしい。森羅は現場を押さえようと彼女を見張り、鯨崎警部に協力を要請するのだが ―― マウの過去とその立ち位置が明らかになる……「エルフの扉」
マルタ共和国で傷害事件が起きた。加害者となった老人は、自分をヨハネ騎士団の騎士だと主張し、周囲からドン・キホーテとからかわれている存在である。しかし彼が自分の家が騎士団領だという証明書類と、そして考古学上貴重な「バレッタの燭台」を持っていると主張したことで、話が一気にややこしくなった。老人の主張を認めるのであれば、彼の罪をマルタの法律では裁けない。認めなければ、燭台の所有権を巡って送り込まれた各国の使者との間に、国際問題が起きる。燭台の所有権は誰に帰属するべきか、そして老人の罪はどう裁かれるのか。 C.M.B. の指輪の持ち主へと、答えを求められるのだが……「バレッタの燭台」

今回は短編が四作。
相変わらずいい仕事してます、加藤先生。
「冬木さん〜」で出てきた手品は見事でしたね。読者までをもひっかけるテーブルマジック。二三度ページを行き来して、なんとか自力でタネを看破しましたが、最初はほんとにびっくりしました。あと植木に水をやるシーンもとても綺麗でした。
「湖底」はいろいろと無理がある気もしますが……でも藍さんの取った道が格好良かったので良し!
マウの過去は、最初「知らないままの方がミステリアスなのになあ」と、正直読むのをためらっていたのですけれど、どうしてどうして。これはこれで面白かったです。両親健在だったんですね。プレゼントは贈るけれど、会いには行かないというそのスタンスが、いかにもマウっぽいかと。
四作目は、ちょっと不可思議な現象の絡むあたりが良いですねえ。前巻の「木片」とか、いつぞやの櫛野村だかはちょっと行き過ぎと思いますが、これぐらいの「あれ?」という謎が残るのは好みです。
……しかし金属製の西洋フルアーマーを着用した状態で、騎士の訓練積んでる男性に勝っちゃう七瀬さんはすごすぎるよ。今さらかもしれませんが(苦笑)
シリーズ初期の頃には、甲冑つけてたマルタの騎士からダッシュで逃げてたのに、今ならまっこう勝負できるんじゃないの?
No.4274 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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