2012年10月27日の読書
2012年10月27日(Sat)
本日の初読図書: ボールペンで描かれたマンガ古事記、全三巻のうち二冊目です。 相変わらず原文とあらすじも入っていて、親切構造。 今回のメイン舞台は我らが出雲! 因幡の白兎〜スセリヒメとの婚姻〜あちこちで浮気(笑)しつつ領土を広げていたら〜高天原からの侵略〜国譲りと出雲大社の建立、まで入っております。 やー、この人の絵柄は素朴な感じなのに、見開き画面の迫力が半端ないですね。 オオクニヌシが赤く焼けた岩に吹っ飛ばされるシーンや、根の国へ逃げるところ、最後の出雲大社など、おもわずのけぞってしまいました。これはWEB版で1ページずつ表示させていたのでは、味わえない感覚です。 でもって、スサノオの「娘はやらん!」的な大人げなさに爆笑。 そうですよね、固い文章(漢文・古文)に誤魔化されがちだけど、つまりはこう言うことですよねvv 引き倒した建物の折れた垂木が髪の毛に絡まったままだよー、と思っていたら、それがああ使われるとはvv 花嫁の父、涙のスピーチ状態から「是奴(この野郎!)」の流れが最高です。 あとヌナカワヒメやスセリヒメとの歌のやりとり。これまでいまいちピンと来ていなかった部分が、原文のリズムを残したままの綺麗な現代語訳を欄外に掲載してあり、絵とあわせてようやくしっくりきました。歌の情景だけカラー(でもボールペン描き)なのも、雰囲気があって素敵です。 三輪の蛇神のデザインも秀逸(笑) スクナビコナの衣装『蛾の皮を丸剥ぎにしたもの』は、個人的に『ミノムシの皮』説をとって欲しいところでした。ミノムシのミノって要するに一種の絹ですから、丈夫で風合いもお洒落なんですよ〜〜<母がミノムシ製のハンドバッグを持っている あと某オンライン小説の影響か、タケミナカタは両手を失う印象だったんですけど、この話では違いますね。 wiki さんにも載ってない……青空文庫の「古事記物語」だと『ちぎれ取れた手先を、ぽうんと向こうへ投げつけました』とあるけれど両手とは明言されてないな……(検索中)……ほうほう、タケミナカタが両手を落とされたというのは、優秀な腹心を殺された比喩という説も(ふむふむ)……はっ、話がわき道に逸れた。 ともあれ、原文では明記されておらず、読むほうの解釈次第ってことでしょうか?? この作者さんは残酷シーンもわりと忠実に描いておられるので、大人の事情で削ったというわけではないと思います。 そして最終的にオオクニヌシは国を奪われ出雲大社に籠もるわけですが、その出雲大社を建ててくれと条件を語るシーンが、思いのほか微笑ましく。あと建った大社が格好良かったので、なんとなく「国を奪われた」というマイナスイメージが薄れてくれました。 さて、次はニニギノミコトの天孫光臨かあ。産屋が燃えるシーンがどれほどの迫力になるのか、今からワクワクしてしまいますねvv 「とある少女とその親友の日常。(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n0661bb/ この国の王子さまって、成人するまで別の家で女の子として暮らすらしいよ。暗殺なんかの危険を避けるためなんだって。 初めて知った事実を親友に告げると、彼女は呆れたように誰でも知っていると答えた。 美しい黒い髪に理知的な緑の瞳、すらっとしたしなやかな肢体にきめ細かい白い肌を持つ、溜息を尽きたくなるほどの美人。それが私の親友サフランだ。 とても大好きな親友なのだけれど、最近ちょっと様子がおかしい。手もなかなか繋いでくれなくなったし、恋バナにもつきあってくれない。この間ラブレターをもらったと話したら、ものすごく怖い顔になっていた。まあ、ラブレターはイタズラだったのか、約束の場所には誰も来なかったけど。 成人かあ。王子様とは同い年だから、私達ももうすぐ成人。そうなったら貴族の娘はたいていすぐに縁談が来る。それはしかたがないけれど、サフランとなかなか会えなくなるような、そんな縁談はゴメンだなあ。 そんなふうに思っていた私に、サフランは不思議なことばかり告げてきて…… 天然少女と、それに振りまわされる隠れ鬼畜(?)なクール美人vv 短編ですが、ごっつー続きや別視点が見てみたいです。特にサフランのおつきの人とか、クラスメート視点で(笑)
No.4273
(読書)
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プロフィール
神崎 真 (かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。