よしなしことを、日々徒然に……
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 2012年10月07日の読書
2012年10月07日(Sun) 
本日の初読図書:
「天使の堕ちる夜(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n2207j/

魔獣を追う狩人イトは、夜の森の中、一人の娘に出会った。
魔獣に喰われ人の原形を留めぬ死体と、イトが切り捨てた魔獣の骸、血の海に彩られた地獄絵図の中で、彼女はただ静かに座っていた。
煌めく金の髪に陶磁器のような肌、端麗で優美な目鼻立ち。
『それ』は人外の者であるように。
『それ』こそが、この惨状の主であるかのように。
優雅に艶やかに微笑んで、そこにある娘。
アオイ・オードルと名乗った彼女は、イトが忠誠を誓うキリングシークの第二皇子、軍神カイが寵愛する正妃の妹であった。
そうと知っては捨ておく訳にもいかない。魔獣や野性の生き物が跋扈する夜の森、しかもこんな死体だらけの場所に放置していけば、若い娘などひとたまりもなく死んでしまうだろう。
厄介事を背負い込んでしまったとため息をつきつつ、イトはアオイをキリングシークまで送り届けることにした。
言葉を交わしてみれば、彼女はやはり人間らしさを備えていて。『天使』とうたわれる美貌や、どこか人らしからぬ浮世離れした部分はあったものの、それでもやはり、恐怖に震える一人の娘であった。
イトはひとまず彼女を、森の中にある同胞の屋敷へと連れていった。しかしそこで彼女が、水鏡と呼ばれる神具を操ってみせたことから、滅びに向かっていたイトの一族の者達は目の色を変え始めて……

「軍神の花嫁」の続編。サクラの妹アオイの物語。中編・完結済。
サクラのコンプレックスの根源のひとつ、輝く美貌を持つアオイが、何故か夜の森で魔獣に襲われていたところを、無頼の狩人が救うところから物語が始まります。
『天使』と呼ばれる無垢で清らかな少女と、『悪魔』と称される血にまみれた人生を歩むワイルドな男の邂逅。
ふふふふふ、お約束ですねvv
前作の皇子カイもたいがい格好良すぎなお人でしたが、今回のイトもなかなかです。がっちりとした筋肉質の体格に、銀髪紫瞳、浅黒い肌。左目は額から頬にかけて刻まれた傷により、失われております。そんな彼と金髪翠目に白磁の肌のアオイが寄り添って立ったりしたら、まさに一幅の絵画のようvv
周囲から『そうあれ』と望まれてきたことにより、何も感じず何も考えず、ただ流されるまま穏やかな微笑みを浮かべるだけだったアオイが、恋を知り執着を知り、一人の女として目覚めていく過程と、血に汚れた自身が『天使』を穢してはならないと身を引こうとするイトの、焦れ焦れすれ違いラブロマンス。
イトの過去がまたヘヴィで……(−ー;)
なにやら魔獣の進化やらなんやら、微妙に気になる未解決の謎が残っています。そのあたり続編(シキとホタルの話らしい)で語られるのでしょうか?
No.4220 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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