漂流モノが好きなんです
2012年10月01日(Mon)
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先日放送された、映画「ロビンソン・クルーソー」を見てみました。 恋人を奪われそうになったことから、決闘で友人を殺害してしまった青年ロビンソン・クルーソーは、ほとぼりを冷ますため一年の予定で遠洋航海に出る。しかし船は途中で嵐に遭い難破してしまった。ただ一人生き残ったロビンソンは、船長の飼い犬だったスキッパーとともに、無人島でサバイバル生活を始める。 しかしある日のこと、人喰い人種が生け贄を殺そうとしているのに出くわした。彼らは満月の夜になると島を訪れ、生け贄を捧げているらしい。 生け贄の男を助けたは良いが、言葉が通じず文化も異なるため、なかなか打ち解けることができない。金曜日に助けたことからフライデーと名付けた彼に、己をマスターと呼ばせるロビンソン。宗教の違いなどから幾度もぶつかりながら、じょじょに友情をはぐくんでゆく二人だったが、そんな彼らの生活を、一度は追い払った人喰い人種達が脅かし始め……
主役の人は、けっこう有名らしいピアース・ブロスナン。5代目ジェームズ・ボンドとのこと<007は見ていない 1996年制作とそこそこ最近作られた割に、原住民の描写がヒデェです(笑) これがいけるんなら、ぜひ今の技術でコナン・ドイルの「ロスト・ワールド」を! と思ってしまいました<あれが映像化されないのは、原住民の扱いのせいだと信じてます 内容的には、なんというか『無人島サバイバル』よりも『ロビンソンとフライデーの友情』に主眼が置かれていました。 原作のフライデーは、確かほとんど少年に近く純朴な存在で、命を助けてくれたロビンソンを純真に慕い、ほぼ無条件に近い忠誠と信頼を捧げています。ロビンソンも、あったり前のように奴隷扱いして、上から目線で「文明を教えてやる」あたりが、当時の世相を反映してるんじゃないかと。 このあたりは「十五少年漂流記」の、モコの扱いにも通じますよね。 しかしこちらの映画ではロビンソンの方が折れ、自分の信仰はそのままにフライデーの独自の神を認め、手製のお守りをもらったりしつつ対等な友情を育んでいきます。
「ワタシは奴隷じゃナイ!」 「そうだ、お前は友だちだ」
という二人のやりとりが、原作で白人の傲慢さに食傷した身としてはおもしろかったです。 ……人喰い人種とのバトルでは、顔に戦闘化粧を施し、聖書を抱いて祈りを捧げ、銃とナイフを振りかざして戦うロビンソンのミスマッチ感がまたvv
ただラストが……まさかフライデーが*****とは思いませんでした(−ー;) いやうん、あの展開だとそうならざるを得なかったとは思うんですけどね。でもやっぱりショックでした。ショックと言えば、スキッパーもかなりアレっていうかさ。いやあれがきっかけでフライデーと歩みよれたから、必要な展開だったのか……? 最終的にロビンソンを救助した白人達の所行もイヤンでした。っていうか、よくこれ映画でやったなと。原作が書かれた当時は、本当にこんな感じだったんだろうな……
無人島での食料調達とか、家作ったり畑作ったり狩猟したりといった、サバイバル部分はかなりさらりと流されています。火薬が使っても使ってもなくならないとか、その道具いったいどこから出てきたとか(苦笑)<原作では板一枚削り出すのにも何日もかかっている ラストも、あの展開でいつの間に日記を持ち出したんだ? とかつっこみどころは各所にありますが。 まあ、それなりにおもしろかったです。 今度また、原作を読み返してみようかな……?
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No.4194
(映像)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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