よしなしことを、日々徒然に……
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 2012年04月27日の読書
2012年04月27日(Fri) 
本日の初読図書:
B000JACEX2火星のプリンセス (1965年) (創元推理文庫)
エドガー・ライス・バローズ
東京創元新社 1965

by G-Tools
南北戦争終了後のアリゾナで金鉱を探していたジョン・カーターは、ある日インデアンに襲われ洞窟に逃げ込んだ。が、そこには毒ガスが発生しており、倒れて動けなくなってしまう。だが気がついたときには、彼は火星の黄色い野原にいたのだった。
地球とはまったく異質な文化を持ちながら、資源の枯渇などから滅びに瀕している火星。そこには巨大で四本腕を生やした獰猛な緑色人や、発達した科学力を持ち地球人と良く似た姿の赤色人などが暮らしていた。
彼らは程度の差こそあれみなひどく好戦的で、それぞれに皇帝を戴き、戦争に明け暮れている。
文字通り身ひとつで火星に飛ばされたジョン・カーターは、はじめ緑色人の捕虜となるが、その強さで次第に頭角を現してゆく。火星の弱い重力と希薄な空気は、地球で生まれ育ったカーターに、驚異的な跳躍力と膂力をもたらしてくれたのだ。
そして同じく捕虜となった赤色人の王女デジャー・ソリスに心を奪われたカーターは、残忍な緑色人の間から、どうにかして彼女を救い出そうと決意する。
緑色人でありながら、例外的に優しい心を持つソラや、勇敢で公正な戦士タルス・タルカス、見た目は恐ろしいが忠実な十本脚の猛犬ウーラなどと心を通わせながら、カーターは縦横無尽に火星を駆けめぐり、やがては火星そのものの存亡へと関わってゆく……

小西宏の旧訳版、無事に読了いたしました。
……以前に読んだのが分厚い合本版だったからなのか、もっと手間取りそうに思っていたのに、びっくりするほどさくさく読めちゃいました。
っていうか、おもしろいよ! これは翻訳の差なのか?? 違和感は全然感じなかったんですが(っていうか、新訳そこまで読み込んでない)、とにかくぐいぐいひっぱられて読み進みました。
挿し絵が武部さんの美麗絵なのも嬉しいところvv
……まあ、ファンの間では絶大な人気を誇る(らしい)武部さんの絵は、厳密に言うと本文と微妙に食い違ってたりもするんですが(苦笑) まあ、イマジネーションを刺激してくれるから良いんです、うん。
話としては、火星という名の別世界へトリップ&体力腕力のチート補正つきで、人には懐かない野蛮人や猛獣を手懐けつつ、偶然も味方につけたカーター無双かつラブロマンスもあり。しかもカーターが年とらない理由とか、火星に行っちゃった原因とかは語られないままという、完全に今どきのノリと勢い的厨二病物語なのですが。
これがまたおもしろいんだからしょうがない。っていうか、これを 1911 年に書いたバローズは時代を先取りしすぎです。
映画がこれをどれだけ再現したのかは知りませんが、この原作を読んでくれる人が一人でも増えてくれたらいいなあと思います。
No.3728 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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