答えは地元にあった
2011年11月12日(Sat)
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大好きな海外文学「スイスのロビンソン」の古い翻訳(絶版)を、ネットで公開できないものかと、前々から著作権の有無を調べておりました。 それはもう数年前から、思い出してはネットで検索して、そのつど空振りに終わっていたのです。 原作者さんは 1830 年没と問題ないのですが、翻訳者の宇多五郎さんの没年が判らなくて……この覚え書きでも、何度か愚痴ったことがありましたっけ。 それを今回、某所で問いかけてみたならば、以前ここのコメントでも教えていただいていた、下記のサイトを紹介されました。
■著者の没年を調べるには | 調べ方案内 | 国立国会図書館 http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-100009.php
前回は「インターネット・サイトで調べる」の所しか読んでなかったんですけど、今回改めて熟読してみたところ、参考図書のいくつかが地元図書館にもあるようでした。 駄目元 ―― というか、もはや最後の手段と調べに行くことに。 そしたらば……
著作権台帳 本冊 第26版 2001年刊 日本著作権協議会/編集・監修
ドイツ文学・ドイツ語 P1766 より
> 宇多・五郎(うだ・ごろう) > 生 1901(明34)6.30東京都 没 1982(昭57)10.11 あったーーー( T ▽ T ) 生年が(これはネットで判っていた)同じだし、スイスのロビンソンは原作ドイツ語だし、同姓同名の別人って事はないでしょう。 わ〜〜い、積年の疑問が解けた〜〜〜〜へ(^○^へ)(ノ^○^)ノ
……著作権切れるまで、あと22年あったけどさ_| ̄|○ 公開できるのは 2033 年の 1 月 1 日か……遠いな……それまでにまた、もっと読みやすい訳で出版されるかもなあ。むしろそれはそれで嬉しいけど。 そもそも現在なんとか入手できそうな大人向け翻訳(完訳?)が、宇多さんのぐらいっぽいから、公開したかったんですよね。もっとも旧字新仮名・ルビはほとんどない上に傍点まみれと、かーなーりーー読みにくい文章なんですが(苦笑) でもそこが慣れると癖になるvv
ちなみに「スイスのロビンソン(家族ロビンソン漂流記)」の邦訳リストは、こちらが詳しく。
■ヨハン・ダビッド・ウィース http://www13.ocn.ne.jp/~m-room/wyss.html
正直「ふしぎな島のフローネ」関連はあまりオススメしないです。あのアニメ改変がかなり激しかったので。しかしそうするとやっぱり、古い訳ばかりで入手困難になっちゃうあたり……おもしろいのに、そんなに人気がないのかなあ(しょぼん) 宇多さんの訳も、 一度復刊ドットコムで票を集めて再版されたらしいのに、またすぐ絶版になってるんだもんなあ。ああもったいない。
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No.3480
(日常)
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この記事へのコメント
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wy1
2013/06/03/19:42:11 [E-Mail]
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宇多五郎さんのお名前を見て、メールいたしました。宇田さんは大学時代の恩師です。 ドイツ語力は抜群の先生でした。
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No.4823
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神崎真
2013/06/03/21:45:46
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wy1 様> こんばんは、ようこそいらっしゃいませ。 宇多五郎さんが翻訳されたこの「スイスのロビンソン」は、とてもおもしろくて、さまざまな意味で私に影響を与えてくれた作品でした。 もしもこの翻訳に出会えていなかったら、私は古い作品を読む楽しみを知ることもなく、現在サイトで公開している黒岩涙香の「白髪鬼」を入力することもなかったでしょう。
旧字体で書かれた文章の面白さ、味わい深さというものを、この翻訳、ひいては宇多五郎さんが教えて下さったのです。 各固有名詞、「ファルケンホルスト」を「たかの巣城」と、「ツェルトハイム」を「テントの家」と翻訳したそのセンスも素晴らしいと思います。
いつかこの翻訳が、また再版されたならなあと切に願います。それが叶わなかったなら、著作権が切れる20年後に、私が入力して公開します。この作品は、もっともっと多くの人に読んで欲しいので。
wy1 様は、ご本人と直接面識がおありとのこと。本当にうらやましいです。
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No.4825
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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