今回の潜入先は、飲料関係専門学校のカクテル教室。 前回のお話でてっきり特捜司法官は立花先生だったと思っていたら、今回の潜入先にもショータとスナが出てきて、またも謎は持ち越し。 S-A シリーズでスペードクイーンの軽さを知っている読者としては、ショータが特捜司法官でも、なんら不思議はない気がするからなあ(苦笑) しかし前回は一流時計師で今回は凄腕バーテンダーのクラクラ先生、どう考えても無理があるんだけど、ショータやスナは(関係者じゃなかった場合)本当に不審に思わないのか……そもそも味が問題になってくるバーテンダーという職人技を、映像資料だけで本当にマスターできるのかとか、突っ込みどころはいろいろと。まあ、おもしろいから良いんですけどね。 このシリーズは、ドラマ「特捜司法官 S-A 」が始まってから約一年という時代設定。ということは、秋津さんはこの段階で十七〜八才な訳で。現在二十二才のクラクラ先生は、逆算すれば前シリーズの時代で四十路前後。まだまだ現役ですよね。むしろベテランぐらい? そう考えると、時代をさかのぼったと言っても、そんなに昔に設定したというわけじゃないんだなあと改めて思いました。なにしろもともとが二百年後の話なんだし、それを思えば二十年ぐらいの差は些細なものですよね。 っていうか、特捜司法官制度自体が意外と歴史が浅かったんだなとか、今さらなことも思ってみたり。