2011年08月10日の読書
2011年08月10日(Wed)
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本日の初読図書: 高校を卒業した梅本杏子は、特に学びたいこともないので大学へも行かず、さりとてこれと言ってやりたいこともなく、進路を選びあぐねていた。 ちょっとぽっちゃり気味の彼女が好きなことと言えば、せいぜい食べることぐらい。そんな杏子はたまたま通りかかったデパ地下でバイト募集の張り紙に目を止め、和菓子屋「みつ屋」で働くことにした。 美人で洞察力があって有能で、人当たりも良いけれど中身はオッサンな店長の椿はるか、バイト仲間の桜井さんは普通の女子大生に見えて実は元ヤン、ほっそりとしたイケメンで店員としてもパーフェクトな菓子職人志望の立花くんに至っては、杏子のもっとも苦手とするタイプかと思いきや、裏に回れば可愛いモノ大好きのいわゆるオトメン。 そんな一癖も二癖もあるメンバーに囲まれてのバイトは、それでもなかなか楽しくて。 時おり持ち込まれるいっぷう変わったクレームや、お客様のちょっとした事情などをかいま見つつ、彼女は日々を過ごしていくのだった。
坂木さんお得意の日常ミステリー。 今回はまた本当にほのぼのと心温まるお話が多かったように思います。深刻な悪意を感じさせる人がいなかったからでしょうか。いや一番の要因は、オトメン立花くんの存在だと思います。な、なごむ。ヒロインさしおいてなにこの和みオーラ(笑) 一話目では彼がつっけんどんな皮を被っていたり、主役の境遇とかが読んでいてちょっと辛かったんですけれど、読み進めていくうちに意識せず笑みがこぼれていました。 主役がなんだかんだいっても有能な努力家で、新人バイトにありがちな甘えやミステイクをほとんど見せないところも読んでいて安心できましたし。 ちょっと切ないエピソードなども混じってはいましたが、読み終わって感じたことは、ああ幸せな本が読めたなあと言う気持ちです。 ……たとえ太めと評されている彼女より、私の方が体重多くたって気にしないっ
ちなみにこの表紙、本を居間のテーブルに置いていたら、父が本当のお菓子と勘違いして手を伸ばしておりました。 装幀した人は冥利に尽きるんじゃないかと(笑)
「悪霊島(角川e文庫)」下巻 横溝正史
下巻読み終わりました。長かった…… 詳しい紹介は、後ほど「金田一耕助覚書」の方でさせていただきます。 とりあえず、先日見た鹿賀丈史のドラマではざっくり省略されていた磯川警部関連のエピソードに、かなりびっくりさせられたとだけ。
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No.3307
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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