2011年03月08日の読書
2011年03月08日(Tue)
|
|
|
本日の初読図書: 古い質屋の主 凍雨は人間と妖怪のハーフ。客が手放したがる強い感情を結晶化して取り除いては、預かる仕事をしている。もっともほとんどの客は所有権を放棄してしまうため、それは凍雨のおやつと化してしまうのだが。 そして裏社会の人間である黄龍は、妹が唯一残した形見である結晶を食べられないよう、預かり賃として労働力を提供する契約をしていた。激しい感情の塊である結晶は、人間には触れることができず、凍雨に預けておくしか保管する方法がないのだからしかたがない。 凍雨はそんな黄龍を「友人」と呼ぶが、実質は奴隷と変わりがない。 人間や妖怪が集まるそんな質屋に訪れるのは、みんなどこか訳ありの存在ばかりで ――
前田栄さんの同名小説のマンガ版。 原作かなり好きなのに、マンガになっているとはつゆ知らず。先日見つけて即行でポチッとしました。二冊とも古本で本体1円送料250円。……あんまり人気ないようです(しょぼん) もっとも読んでみて、まあわからなくもないかな、と。いえ充分面白かったですよ? 一度読んで即行二度目読み始めるぐらいには。 ただこれは、原作読んでいないと謎の部分がかなりあるんじゃないかなあ。一話目一ページ目からして、黄龍がショウウィンドウのワンピース眺めるシーンとか、原作を最後まで読んでなきゃ「??」だろうし。 「謎の金髪男」にしても、原作読んでると「おお、あの人か」と思うけれど、マンガだけだと二巻目になってもまだ全然謎の人のままで、もどかしいんじゃないかなあと。 そういうわけで、コミックだけ読んでいる方には、ぜひ原作(全四巻完結済)をお勧めします。 あ、ちなみに話の内容は全くかぶってません。原作は読切連作、マンガの方はその間を埋めるエピソードという感じです。ちょっと時系列とか前後していて、パラレル世界化しているところもありますが。 一巻目は「原作にはないけど本編に近い話」、「原作以前、黄龍と白夜(凍雨父)との邂逅話」、「番外短編」、「黄龍の日常」、「黄龍、幽霊に懐かれる」の四本半。 二巻目は「ほのぼの日常」×2、「原作にはないけど本編に近い話」×2と言うところでしょうか。 あ、Amazon のカスタマーレビューは、小説の方のレビューが載っているので要注意です。
とりあえず、二巻目に出てくる鳴家が激ぷりちーvv っつうか、ぜったい「しゃばけ」のインスパイアやろこれ! 表紙に五十匹描いたとあって、その熱意に脱帽です。 表紙外したところにびっちり書かれた文字の海にも脱帽です。
|
No.3090
(読書)
|
|
|
|
この記事のトラックバックURL
|
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary/sfs6_diary_tb.cgi/201103083090
|
|
|
|
プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
|
|
|