Over the Rainbow おまけ
 ― CYBORG 009 FanFiction ―
 
神崎 真


「ええっ、ハインリヒも見つけてきたの!?」
「ちょっと待て、我が輩はバイトの女の子に話をつけてきたのだが」
「なんやてっ? ワテも常連さんにお願いしてきたのことヨ!」
「ぼくは……聴講してる大学の学生で、前から猫が欲しいって言ってた人がいたから……」
「バレースクールの先生が、良かったらっておっしゃって下さってたんだけど」
「現場監督の娘が、是非欲しいと ―― 」
「儂はその、今度の学会で遭うことになっとる科学者と、電話で約束をだな」
「…………」
「…………」


 ―― 後日、
 五指に余る仔猫の引取先を抱え、はたしてその中からどこを選ぶべきか、楽しみにしているそれぞれの所へと、どう言って断りの連絡を入れるべきか、と。
 額をつきあわせ、おおいに困惑する一同の姿があったとか、なかったとか……

 モドル

 


本を閉じる

Copyright (C) 2002 Makoto.Kanzaki, All rights reserved.