サイト開設五周年記念キャラ座談会


拓也:片桐拓也(特殊次元・特殊生物対策処理委員会特殊処理実働課
卯月:高遠卯月(月光写真シリーズ
和馬:秋月和馬(骨董品店 日月堂
直人:河原直人(きつね
  明:香月 明(かくれおに


拓也: こんばんわ、今回の座談会で司会を務めさせてもらうことになりました、「特殊次元・特殊生物対策処理委員会特殊処理実働課」の片桐拓也です。
 
一同それぞれに会釈。
 
拓也: 「気がついてみればサイトを開設して丸五年、せっかくだから小説では書けないものを書いてみちゃえってことで、ネタバレ裏話座談会を開いてみることにしました。よってこの座談会ではうちのオリジナル作品に関するネタバレや、さらには本編では書かれることのない裏話などが乱れ飛びます。そういうのは読みたくない、苦手だという方はどうかお気をつけ下さいませ」
以上、作者からの伝言メモです。
 
メモをしまいつつ、一同を見まわす拓也少年。
 
拓也: 小説では書けないものって、いったいどういう意味なんですか?
卯月: ……多分、私と秋月さんが同席しているというあたりではないかと。
和馬: ああ、それはあるな。
拓也: っていうと?
卯月: 私と秋月さんとは同業者だし、一緒に仕事をしたこともあったりするんだけど、我々二人を同じ話に登場させようとすると、作品世界に歪みが生じてくるらしい。
和馬: 高遠さんにとっての日月堂は、あくまでただのアンティークショップだからな。月光写真のシリーズには、異形達は顔を出さないし、晴明もあくまで「友人」の「青年」ってわけだ。
直人: つまり現代ものとファンタジーものと、ジャンルがごちゃごちゃになってしまうってことですか。
卯月: その通り。きみとも会ったことがあるね。
直人: あ、お久しぶりです(ぺこり) 前に晴明んとこに遊びに行ったとき、お会いしましたよね。
……実は俺あの時、てっきり高遠さんも人間じゃないヒトだと思いこんじゃってて、あとで晴明に笑われたんですよ。
 
言いつつ、横目で隣に座る明を眺める直人。
 
明: 俺も、最初はどこの眷属かと思いましたっけ。まあすぐに普通の人間だってことは判ったけど。
卯月: と、言うと。
明: ああ、俺は人間じゃないんで(にっこり)
卯月: そうなのか? 私よりよっぽど普通の見た目をしているようだが。
明: 化けてますから。
卯月: なるほど。便利なものだね。
拓也: 高遠さんも髪とか染めれば良いんじゃないですか? 目はサングラスで隠れてるし。
卯月: はっきりものを言うな、きみも。
まあ確かに、子供の頃は染めたりもしてたんだが、けっこう手間がかかるし、金銭的にも馬鹿にならないし、なによりなんでそうまでして持って産まれた姿を隠さなきゃいけないんだと思ったら、なんだか腹立たしくなってきてね。それですっぱりやめたんだ。
拓也: ああっ、す、すみません! よく言われるんです、もっと考えてからしゃべれって。
卯月: いやまあ、そこまであっさり言われるとなんだかすっとするよ。


◆◇◆


拓也: ええと、このメンバーはサイトの主要な話から代表を出したってことだそうですけど、なんかそれにしては人数足りなくないですか? それに河原さんと秋月さん、同じシリーズからですよね。
直人: あ、俺は「きつね」の方から出てるんで。
拓也: 「きつね」というと……(メモをめくっている)……作者が投稿をするためにどうにか一話で独立したものを書こうとして、けっきょく挫折、持ちシリーズの番外編という苦肉の策を取ったという話ですか。
直人: そうそう。設定とかキャラクターの解説とかを入れていくと、どうしても一話で終わるものが書けないから、一番説明の必要がなくて、かつ化け物を見てもあまり驚かずさっさと話を進めてくれるキャラってことで、俺を主役にしたんだとか。
拓也: それってあんまり喜べない理由ですね。
直人: (……さっき反省したんじゃなかったのか?)まあおかげで、日月堂の方でも登場回数増えたみたいだし。
拓也: 日月堂っていうの、さっきも話題に出てましたよね。高遠さんも秋月さんも行ったことあるみたいですけど。
明: 俺もあるよ。さっき片桐くんが言ってた疑問の答えにもなるけど、いまここにいる顔ぶれは、全員日月堂の客……というより、晴明の友人っていう条件で集められたようだね。
拓也: ということは、ええと「骨董品店日月堂」、「きつね」、「かくれおに」、「月光写真」の四つは、同じ世界設定の中にある話だってことですか。
明: そういうこと。もともと俺も、初登場は日月堂のシリーズになるはずだったんだ。それがなんど書き直しても途中でうまくいかなくなって、ああいう形でデビューすることになったわけで。一応今も俺と晴明の両方が登場する話を書いてるそうだけど……書き始めの日付が三年前だからね。はたしてちゃんと仕上がるものやら。
卯月: ……大変みたいだな、きみたちの方は。
拓也: 高遠さん関係の話は、たいていすぐに書き上がってるんですよね?
卯月: 一作目は確か下書きに半日かかってなかったはずだ。一番長くかかったのでも……十日ぐらいかな。
 
一瞬明の目が金色に光り、和馬が思わず身がまえる。
 
直人: ま、まあ高遠さんのシリーズは短編ばっかりですし。
短編連作といえば、拓也くんのところもそうだよね。
拓也: そうなんですよ〜、今までで一番、章ごとの分量が少ない話だって作者が言ってました。そのくせ月イチ連載なんかしてるから、話が進まないのなんのって。
和馬: そっちの話にも風使いが出てるって聞いたが、うちの一門のやつか?
拓也: え、ど、どうなんだろう。
明: どれどれ……(拓也の側に積んである資料をあさる)……ああ、違うね。これによると、【特処】の世界観は独立しているので、若槻志保さんは秋月家とはなんの関係もないそうです。
卯月: へえ、あそこは独立しているのか。まあ確かに、かなり変わった人達が多いようだが。
拓也: 俺もまだよく知らないんですけど、【特処】の人数あわせに、作者の頭の中にいるキャラクターを片っ端からかき集めたとかって話です。それで同じ世界観にするのは無理っぽくなったそうで。……なにしろうちも人手不足で大変だったみたいですから。
直人: ちょっと人手不足の意味が違うと思うけど、ふーん、ほんとにいろんな人がいるね。この真藤さんって人、晴明より古株みたいだし。
明: 原型キャラは、作者が中学の時に書いた話に出てきてる、か。まだ高校生だから、俺達とそう変わらないぐらいだな。
……それにしてもなんだか初々しいね、このキャラクター。ちょっと拓也くんに似てないかい?
直人: 似てるかも。
拓也: ……嘘でしょう!? あんな何考えてんだか判らないぬらりひょんと俺のどこが似てるんですかッ!!
明: まあ今の年齢になるまでに色々あったんだろう、きっと。なにしろあの作者の中で十何年もいじりまわされてたんだし。
拓也: なんかすごく実感こもってませんか。
明: このメンバーの中では、多分俺が一番すさまじい過去持ってるからね(にっこり)


◆◇◆


店主: あー、さっきまで司会を務めていた少年だが、怖いから代わってくれと言ってきたので、ここからは私が代理を務めることになった。
和馬: 誰だあんた。
卯月: 私も会ったことはないようですが。
直人: 俺も。
明: ……そんなに怖がらせちゃったかな……あ、失礼。俺も知らない人です。
店主: 私も全員知らないから、当然といえば当然だな。
日月堂の先代店主、と言えば判ってもらえるだろうか。
和馬: あんたか! 諸悪の根元は!!
直人: ……(ジト目で眺めている)……
店主: な、なんなんだその言い草は。初対面の相手にいくらなんでも失礼だろう。
和馬: 晴明と一年も同居してあれこれ仕込んだのはあんたなんだろ!?
店主: ああ、そうだが。
和馬: だったらなんでもうちょっと一般常識とか、人とのつき合い方とか教えとかなかったんだ。おかげで俺達がどんだけ苦労してることか!
 
傍らでこくこくとうなずいている直人。
 
店主: ……人の苦労も知らずに勝手を言ってくれるな。
和馬: ぁあ?
店主: 俺がアレをあそこまで教育するのに、どれだけ苦労したと思う。ずいぶんまともになったんだぞ、あれでも一応!
直人: あれで……?
店主: そう、あれでだ(きっぱり)
だいたいあいつがうちに来たときは、日常生活すらあやしかったんだぞ。一人暮らしなんかとんでもない。炊事洗濯のたぐいはもちろん、まともに店で買い物したことさえなかったんだからな。
和馬: ……安倍家ってのはそんなに過保護なのか。
店主: いや、少なくとも俺はそんな育ち方はしてこなかったが。
そもそも保護というより、監視という方が近かったようだな。学校の行き帰りは車で往復、必要なものはすべて家から与えられて、個人的な金銭はいっさい持ったことがなかったらしい。
明: 家が一方的に必要とみなしたものだけ与えた、の間違いでしょう?
店主: ああ……まあ、否定はできんが。
で、最初に必要なものは自分で買えと渡した小遣いを、まったく使おうとしなくてな。詳しく訊けばそれだろう? なんが悲しゅうて俺は、十五六にもなる男にあれこれ見立ててやらなきゃならんかったんだ。
和馬: ……(←ちょっと同情しているらしい)
卯月: 彼はけっこう着道楽だと思っていたんだが。いつも違う、かなり良いものを身につけているだろう?
和馬: じゃあ、あれはあんたが見立てたのか?
店主: 最初の何着かはな。あとはブランド名をいくつか指定して、季節が代わるごとに必ずひと揃いは買うように言ったんだ。店に務める以上、ある程度以上のものを着ておかないと店の、ひいては安倍家の恥になる。制服代わりだと言い含めてな。
和馬: ……なるほど。家の名誉を持ち出したか。
店主: それが一番手っ取り早かったんだ、あれの場合。
まったく、どんな育てられ方をすればあんな生き物ができるのか、俺の方が知りたいぐらいだったぞ。とにかく個人的な欲求ってもんが全くないんだからな。好きにしてろと言ったら、なにもせずに一日部屋で座ってたこともあったぐらいだ。なにもせずだぞ? 本読んでたわけでも寝てたわけでもなく、椅子に座って宙見てたんだ、一日中。
直人: 今はけっこう忙しくいろいろやってるみたいですけど……
店主: 全部、店のため、ひいては安倍家のため、だ。
とにかく自分の為にはなにひとつしようとしないというか、自分にはなにをしてやる価値もないなんて思いこんでるもんだから、あらゆることを店の方に関連づけてだな。見栄えを整えろとか、商売に必要な知識を仕入れろとか、そういうふうに言いくるめて、ひとつひとつ習慣づけさせていったんだ。
和馬: 前々から不思議だったんだが、そこまで世話焼いておいて、なんだってあんたあいつを置いて店を出たんだ?
はっきり言って、あれに店を任すの不安だったろ。
店主: む……まあ、その、なんだ。そのへんはこっちにも色々理由があるんだが(ごにょごにょ)
ひとつには、あれ以上同居を続けていても、かえって成長を妨げることになるだろうというのがあってな。
卯月: と、いうと。
店主: つまりだ、俺はしょせん安倍家の人間だってことだ。
俺が近くにいる限り、彼は「家」の存在を意識し続ける。自分が家に受け入れられなかった出来損ないだって、そんなふうに思い続ける。だが、な。彼は別に陰陽師である必要はないんだ。彼は彼のやり方で人生を生きていけばいい。化け物どもと仲良くしたいなら、それでもいいのさ。彼が自分で「そうしたい」って望むんならな。
だが俺といっしょに住んでいると、どうしてもこっちの顔色をうかがってしまうから。
和馬: あんた、ほとんど父親だな。
店主: やかましい! お前に言われたくないぞ、秋月和馬とやら。
和馬: どういう意味だよ。
店主: 聞いたぞ、お前あいつの三者面談に行ったそうじゃないか。
和馬: う……し、しかたないだろうが! 他に頼める相手がいないって言いやがるんだから。
店主: だからって普通行かないだろう、他人の進路指導になんか。
明: ああ、秋月さんは完全に晴明の保護者扱いですものね、作者の中で。
直人: キャラクター紹介にも書かれてるし。
和馬: あんなでかいガキ持った覚えねえっての!
直人: ……でもけっこう上ですよね、俺達より。
明: 立派な大人でいらっしゃることは確かだね。
和馬: 年寄り呼ばわりすんな! だいたい俺が年上なら、こいつはどうなる!?
 
和馬が指さす先には店主の姿。
 
卯月: そう言えばあなたは幾つなんです? というか、そもそもお名前をうかがってないんですが。
店主: ふふふふふ……
直人: なんか目が遠く見てますけど。
明:  ―― どうやら設定がないらしいよ、この人。
 
資料を繰っていた明が、すべてをまとめて揃え直す。
 
卯月: ない?
明: ええ、メモ一枚存在してません。珍しいですね、やたらキャラ設定に懲りまくる作者にしては。
直人: 俺でも年齢とか見た目とか一応書き留めてあるのに?
卯月: それはつまり、設定はあるけれどあえて文章(かたち)にはしていないと、そういうことではなくて。
明: きれいさっぱり、なにひとつ決められていない、と。
直人: そういえばキャラクター紹介にもこの人いなかったっけ。
明: 目次ページでは「某さん」とか書かれてるし。
店主: ふふふふふ……ふふ……


◆◇◆


明: 司会役がなんだか遠くへ行ってしまったので、あとは適当に行きましょうか。
和馬: ……もうちょっと気にしてやれよ。
明: 鬼ですから(あっさり)
それにしてもネタバレ裏話座談会ってわりには、ほとんど晴明関係のネタばかりですね。
卯月: (それですますのか……)まあこの顔ぶれなら仕方ないんじゃないか。
明: 基本的に、このサイトに掲載されている話は、彼を中心に展開してるそうですしね。
今回呼ばなかった、楽園の守護者やキラー・ビィシリーズのほうにしても、わりと初期設定には彼の影響があったりするとか。
直人: たとえば?
明: そうだね、楽園シリーズのロッドの原型は晴明だった、とか?
直人: ぇえええっ!?
和馬: 全然原型残ってないぞ……
明: 作者曰わく、あのシリーズの中で一番性根が優しいのは彼なんだそうです。
他のキャラは良くも悪くもそれなりに利己的なところがあるけれど、ロッドは理屈抜きに身を挺して弱者を守ろうとするところがあるのだと。
直人: 言われてみれば……そんなところもあるような、ないような……
明: ちなみにアーティルトはむしろ清明(晴明の弟)の方に近いそうです。
彼に関しては本編であまり語られていないので、このあたりで。
卯月: 楽園のアーティルト、キラー・ビィのカイン、【特処】のフォンについて、似ているという意見があるようだが、そのあたりはどうだろう。
明: 確かにその三人は根を同じとしているようです。ただ一応、違いはあるとのことで。
一番の差異は、それぞれの相方への依存度ですね。
まずアーティルトの場合、相方、つまりロッドとなんらかの形で別れることになった場合、もちろん悲しみはするし、今後の行動に不自由さを感じることもあるけれど、それなりに新たな相棒を見つけるなどして日常を続けていくだろうというのが作者の見解です。
で、キラー・ビィのカインの場合、ジーンがいなくなったなら、表向きは平静なまま一人でトラブルコンダクターを続けてゆくものの、確実にすさんでいくというか、ジーンと出会う前の状態に戻ってゆく、と。彼が一番、今の生活を保つために相方の存在を必要としているのだそうです。
最後にフォンの場合、依存しているのはむしろマオの方で、アーティルトと同様、その後もそれなりにやっていくだろうということです。ただし代わりの相棒を見つけることはないと思われるとのこと。
分析していくとなかなか面白いですねえ。
直人: ちなみに香月の場合、今岡がいなくなったら?
明: 理由にもよるけど、とりあえず彼が死ぬときには駆けつけられるよう、手配はしておきたいね。
直人: やっぱり最期には一目会いたいんだ。
明: というより、死んだあとを美味しくいただきたいから。
直人: ……(汗)


◆◇◆


卯月: あとは、読者からの質問が残っているかな。
 
メモを確認。
 
卯月: えーと、『真藤課長(特殊次元・特殊生物対策処理委員会特殊処理実働課)の目は、どうして金色に光るのか』って質問が来てるけど、誰か知ってるかい?
直人: さっき設定資料に載ってましたよ。『生まれつき』って。
和馬: それ答えになってないだろう。
直人: 『真藤は「真透」の読み替え。血筋的に特A級の透視能力及びサイコメトリ、霊視能力などを持つ「見る」ことに関するスペシャリストだが、6年前の事件により心臓を弱め、能力を使うことを止められている』って書いてあります。
明: 『「6年前の事件」については、なんとか書こうと頑張ってま〜す』という天からの声が。
卯月: 天からのって……まあ、いいか。
じゃあもうひとつ『どうしてハル姉さん(キラー・ビィシリーズ)はあのような趣味(笑)に走ったのか』
明: ……それは本人に聞いた方が良さそうですね。
和馬: 本人にってどうやって。
明: ここに電話が繋がってます。
 
持ち上げた手には黒電話の受話器。
 
卯月: ど、どうやって繋げたんだ?
明: コツがあるんですよ(にっこり)
直人: (しかも黒電話だし)で、誰が訊きます?
卯月: ……きみも動じないな。
直人: ははは……この程度でうろたえてたら、やってけませんから。
明: ここはひとつ、さっきからあまりしゃべってない秋月さんにお願いしましょうか。
和馬: 俺がか? ……判ったよ、貸せ。
あー、もしもし。
ハル: ハァイ! こんにちわ〜★
和馬: ……(ちょっとひきつつ)……どうも、秋月です、はじめまして。
ハル: ご丁寧にありがとう。ハロルド=ヴィドゥーシャです。ハルって呼んでねvv
※注:重低音の男性声
和馬: あ〜と、その、質問があるんですが。
ハル: ええ、聞いてるわ。アタシがどうしてカワイイものが好きなのかってことでしょ?
和馬: (いやむしろ聞きたいのはその女言葉の理由なんだが)はあ、まあ。
ハル: やぁねえ、そんな恥ずかしいこと訊かれたら困っちゃうわあ。それに好きなものを好きになるのって、なにも理由なんかいらないんじゃなくて?
でも、そうねえ……あえていうなら一番最初のきっかけは確か、五歳のとき、近所の女の子に見せてもらったお人形があんまり素敵だったからかしら。そのお人形っていうのが、シーラちゃんの限定モデルでね。あ、シーラちゃんって言うのは当時アルゴン星系で大流行してたシリーズなんだけど、これが良くできててね、お友達から家族からいろんな設定があるの。その中でもとくにクラスメートのシホちゃんといとこの恋人のクレアちゃんっていうのがほんっとーにかわいくって、しかも服とか小物が製造年によって微妙に違うところがまた飽きさせなくって ――
和馬:  …………なあ、切って良いか?
明: こっちからかけたのに、それは失礼じゃないですか?
ハル: それになんといっても七十五年版のクレアちゃんの靴なんて、他の年は茶色なのに、なんでかその年だけ緑色に塗られていて、もうマニアの間では値段が跳ね上がっちゃってて、でも本当に好きならやっぱりお値段に関係なく欲しくなるものだし、シーラちゃんファンとしてはやっぱり取りそろえておかなきゃファン心がすたるって気がするし、それに顔立ち自体も年代によって微妙に変わってきてて、私としては初期の切れ長の瞳も捨てがたいんだけど、八十年代に入ってからのちょっと丸顔でつぶらなお目めの方がシーラちゃんのイメージにはあってるって気が ――
和馬: ………………切らせてくれ、頼むから。
明: 駄目ですよ。せっかく繋いだんですし。
ハル: あとポイントとして押さえておきたいのは、やっぱりドレスの材質と縫製の部分が ――


◆◇◆


卯月: さて、と。最後には今後の予定を行くべきなんだろうが、秋月さんは……
明: 忙しいみたいだから、高遠さんお願いします。
卯月: …………そうか。
それじゃあ、ええと ―― (メモを確認中) ―― とりあえず、今回UPした「影見影待」は序章+全三章+終章。いつも通りの月一回更新で、終わる予定は三月。その後についてはいろいろ準備はしているけれど、まだどうなるかはっきりしないということだ。
直人: 楽園シリーズ本編なんて、一年近くほったらかしになってますけど。
卯月: 十二話目はほぼできているけれど、相変わらず全然話が進んでいないうえ、続きがさっぱり書けないので、上げるに上げられない状態だと書いてあるな。いい加減張ってある伏線も、回収にかからないといけないそうなんだが……
明: この作者だから、また突発的に予定にない話を書き始める可能性もありますしね。
卯月: そうだな。今回の「影見影待」も突発で思いついたうえ、プロットの段階では読切短編のつもりだったらしい。
明: しかも書き始めてしばらくは、前後編だと言い張っていたとか。
直人: それは……自分の枚数調整能力をもう少し把握しとかないと。
卯月: まったくだ。
明: では結局、予定は未定というのが最終結論ってことでおひらきですか。
卯月: ああ。
それでは最後に、ここまで読んで下さったかたがた、お疲れさまでした。飽きっぽい作者が5年もサイト運営を続けてこられたのは、ひとえに来て下さっている皆様方の存在あってこそのこと。
どうか、これからもよろしくおつきあいいただければ幸いです。
 
一同、こちらに向かいそろって礼。
(※いまだ受話器を持ったままの和馬のみ除く)



一部のキャラクターが微妙に壊れておりますが、
あくまでお遊び企画ということで、深くお気にはなさいませぬよう……



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