レジナーラ=エル=キエルフ=ロミュ
(第八話「南方の姫君」時に20才)



 領主が持つ私兵隊のうち、ほとんどフェシリアの直轄と化している一部隊の隊長で、ロミュ侯爵家の三子。通称レジィ(女性なら普通はジィナとなる)。もともとフェシリアの遊び相手として、幼い頃から側につけられていた。
 艶のある豊かな巻き毛の黒髪を胸のあたりまで伸ばし、銀の金具でひとつにまとめている。この長さは、貴族女性としてはみっともないほどの短髪。髪と同じ、きらめく漆黒の瞳。肌は適度に陽に焼けており、一見すると細身の男性にしか見えない。女性にしてはかなりの長身。(だがさすがにエドウィネルよりは低い)右半面、額から頬にかけてうっすらと切り傷がある。また、鎖骨から胸にかけても深い切り傷の跡あり。幼い頃乳母の過失によりついたこの傷のせいで、女性として役立たず扱いされ、剣をとった。だがどこまでがんばっても結局は男と同列には見てもらえず、傷ついている。使う得物は、刃が薄く切れ味は抜群だが、わりと軽くてもろい片刃の反った刀(日本刀風、取り締まった海賊の略奪品をもらった)。防具にはやはり軽い革鎧を使用。
 自分と同じように、女性であるが故に実力を認めてもらえぬ公女に深く共感し、忠誠を誓っている。





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