カルセスト=アル=ヴィオイラ=ルウム
(第八話「南方の姫君」時に19才)



 セフィアール騎士団の一員で、もっとも新人。ロッド達と5〜6才違い。
 緑がかった灰色の瞳、首の後ろで結んだ亜麻色の髪はくるくるの癖毛。最近やっとそばかすが消えたらしい。背丈はアーティルトより心持ち低い。
 ルウム伯爵家の三男である彼は、継ぐべき爵位も領地も持たないが、セフィアールであるというだけで、その身分と生涯は保証されている。ゆえに婿養子を必要とする姫君達から熱い視線を送られているが、本人はまったく気がついていない。
 まだ少年の青さが抜けきっていないが、それでもかなり素直な若者。なにかとロッドに突っかかるが、「風の吹く谷」以降彼のことをそこそこ認め始めている模様。ロッドの方もその素直さに一目置きはじめているが、名前で呼んでもらえるにはもう少し時間がかかりそう。





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