セイヴァン現国王。エドウィネルの母方の祖父に当たる。既に半病人に近い老人ながらも、目の光は失われていない。全てを知りながら黙して語らない。名君主として名高いが、本当に頼れる人を持たなかった哀れな人でもある。
白髪白髭、シミだらけの皮膚。肉のほとんどない、骨格の見える痩せ衰えた身体。深蒼の瞳だけが、深い知性の輝きを宿している。かつてはエドウィネルに劣らない偉丈夫だったが、騎士団員達に力を与え続けることですっかり衰えてしまった。それこそがこの国の王の努めと納得している。
王冠として、エドウィネルの腕環とそろいのデザインの
額環をはめている。