あなたの目に映る星の数は、
きっと私のそれよりずっと多いのでしょうね。
そう言って、彼はにこりと微笑んだ。




















 屈託のない微笑みは、青白い光を浴びて、煙るように浮かび上がる。 
 暗く、太陽の光など遠い夜の闇の中にあっても、 
 彼の笑顔は変わることなく鮮やかで。 
 ひ弱な私の両の目を、まばゆく刺し射て、細めさせる 
 「君の、名前は?」 
 訊いてみた。

口絵描画:鳥田彰子様          .
な、泣いていいですか? 鳥田嬢(感涙)


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