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 スペードの女王 収録:スペードの女王

彫亀の異名を持つ名人彫物師の妻、坂口キクが金田一耕助の元を訪れたのは、四ヶ月前に車にはねられて死んだ、夫の死の真相を調べて欲しいという理由からだった。
彫亀と金田一耕助は以前捜査で顔を合わせたことがあり、まんざら知らぬ仲でもなかった。それは等々力警部も同様だったが、当時警視庁では難しい事件が重なって起きており、殺人だという確たる証拠もないその件についてまでは、手がまわせない状況だったという。
キク女自身、確証もなかったその件を、今になって金田一耕助の元へ持ち込んできたのには、前日の新聞記事に原因があった。「首なし死体のスペードの女王」と見出しのつけられたその記事には、片瀬沖で発見された首のない女の死体について書かれていた。その死体の女は、内股の付け根にスペードのクイーンの入れ墨をしているのだという。そして彫亀は、死ぬ数日前に、正体不明の女からスペードの女王の入れ墨を彫るよう、法外な報酬で依頼されていた。しかもその仕事の際には作業をする部屋まで目隠しをして連れて行かれたうえ、入れ墨をする相手の女は薬を盛られたらしく意識がない状態。そして入れ墨の見本は、依頼者の女の内股に彫りこまれたものだった。
そっくりな入れ墨を持つ二人の女。そしてスペードの女王の入れ墨は、かつてヘロイン密輸入のボスだった陳隆芳という男の妾に施されていた、密輸の使者の印だったという。
死体の身元は現在、クラブX・Y・Z支配人岩永久蔵の愛人、神崎八百子と目されていた。この岩永自体がひどくきな臭い噂を持つ男であり、神崎八百子がかつての密輸の使者スペードの女王であることはほぼ疑いなかった。では首のない死体は、八百子が身を隠すための身代わりとして用意した、別人のものなのか。そしてその秘密を隠さんがために彫亀は殺されたのか。
死体の身元を明らかにするのが急務とされる中、今度はクラブX・Y・Zの二階から岩永の死体が、そしてガレージの車のトランクから、女の死体が発見される。女は週刊喜劇の新聞記者前田浜子であり、首なし死体が発見された直後、謎の脅迫電話を受けて、この事件を調べていたらしかった。

首のない死体はたいてい、犯人と被害者が入れ替わっているものですが、そこでさらにもうひとひねりされていました。意外な犯人でもあり、けっこう凝った話はこびだとは思うのですが……うーん、どうも今ひとつ、犯人の動機にしっくりこないものを感じます。結局この人、もともとなにがやりたかったんだ、と。

ファン的見どころとしては、金田一さんが狙われているかもしれないとほのめかすだけで、夜中の一時にすっ飛んでくる等々力警部とか(笑)
正確には金田一さんちに配達される郵便物が狙われているんですが。フラットに金田一さんの代理人と称した者から電話があり、郵便物を横取りするつもりだったらしいと電話で話した途端「これからすぐに駆けつけますが、それまであなた、ドアにしっかり鍵をかけて、だれも部屋のなかへ入れないようにしてくださいよ」って……金田一さん、愛されてますねえ、変な意味じゃなしに。
まあその後実際、郵便局にピストル強盗が押し入ったり、フラットの窓の下から怪しい人物が様子をうかがっていたりしたので、あながち取り越し苦労とは言えなかったのですが。

最後の犯人捕り物では、金田一さん変装なさってます。今回は「派手な開襟シャツにギャバのズボンをはき、両腕に黒繻子の腕当てをはめて、額に青いシェードをつけているところは、駅の事務員といったかっこうで、髪の毛もキチンと左でわけている」とのこと。珍しく髪の毛に櫛を通していらっしゃった模様(笑)
しかしなんだってまた、実際に捕り物をはじめる何時間も前に警部さん達を呼び出して待機してもらってたんでしょう。なんの説明も聞かされないまま四時間なんて、普通は待っていられませんよ、金田一さん……




 死神の矢 収録:死神の矢

考古学者古館博士の愛娘、早苗には、三人の求婚者がいた。その三人の内、いったい誰をどうやって選ぶのか。その方法を聞かされたとき、金田一耕助はなにかしら背筋を貫く冷たい戦慄を押さえることができなかった。
三人の求婚者は、それぞれ高見沢康雄、神部大助、伊沢透という。みな資産家の令息なのだが、その評判はあまり芳しくなかった。早苗が通うバレースクールの友人や、師匠の松野田鶴子などによれば、彼女らはいずれもその三人からいやらしい扱いを受けそうになった経験があるのだという。早苗のバレー友達の一人、三田村文代が最近睡眠薬の飲み過ぎで亡くなったのも、あるいはあの三人のうち誰かにいたずらされたのが原因ではないかと、彼女らはそう言うのである。
そんな三人を相手に古館博士が言い渡したのは、さしずめ新ユリシーズとでもいうべき競技であった。波間に浮かべたハートのクイーンの的へ、ヨットから一本ずつ矢を射かけ、見事射止めた那須与一こそが早苗を獲得できるのだと、そういうことであるらしい。
その無茶なやりかたに気を揉んだ金田一耕助だったが、それも早苗の家庭教師佐伯達子と話すうちに、波間に揺れる的などそう簡単に狙えるものではない、すなわちこれは体よく断るためのいわば方便なのではないかと思い至り、いったん胸をなで下ろしていた。
しかし ―― 江の島は片瀬の海岸で行われた婿選びで、高見沢が見事ハートのクイーンを射止めてしまったのである。
みなが思わずあっけに取られたその瞬間、一艘のモーターボートが的へと近づき、三本の矢を抜いて逃げ去った。それでも高見沢がクイーンを射抜いたことに変わりはない。古館博士の家へと戻った一同だったが、その雰囲気はひどく重いものとなっていた。高見沢と ―― そして古館博士ばかりが上機嫌で、あとの者達はみな複雑な思いを胸に抱いている。古館博士の上機嫌もまた、どこか酔っぱらいじみた危険な感じがあった。
そして、夕刻。婚約決定を兼ねてにぎやかにやろうとしていた夕食の席に、伊沢が姿を見せなかった。不審に思い呼びに行った達子が発見したのは、鍵の掛かった浴室内で殺されていた、伊沢の死体。
浴室の窓は、裏手の林に向かって開け放たれており、シャワーを浴び終えたところだったとおぼしき裸の胸には、昼間盗まれた三本の矢のうちの一本が、深々と突き刺さっていた。
早苗の婚約者に決定した、高見沢が殺されるのであればまだ判る。だが伊沢が、しかも盗まれた矢によって殺されたのは何故なのか。屋敷内にいた人間には、全員アリバイが成立していたこともあり、警察は伊沢を脅迫していたという外部の人間に目を向けたのだが……

犯人やら、それと打合せをしていない事後共犯(複数)やら予期せぬ偶然やらが入り乱れて、しっちゃかめっちゃかな状態になってます。金田一さん、良くこれを解きほぐせたものだと、改めて名探偵の称号に納得してみたり。
一人の娘に三人の婚約者、傑物の父親に実はけっこうすごい人だった家庭教師と、要素を抜き出してみると「女王蜂」に通ずるものを感じますが、話の展開はまったく違ってきています。女王蜂はヒロインが行動的でかっこよかったですが、こちらの話はむしろ脇キャラの皆さまが素敵かと。特にバレー師匠の田鶴子さんや、途中まで容疑者だったオネスト・ジョンの情婦朱実あたりが女だてらに男前(笑)で。 それにしても、田鶴子さんが死体を裸にして風呂場でゴシゴシしてるシーンは、実にインパクトが……

しかし求婚者三人が殺される理由、「恨みがあるのは三人のうち誰かだけど、誰でもおかしくないからまとめてみんなやっちゃった」というのがほとんど正当化されてしまっているあたり、いかにも横溝さんらしいというかなんというか(苦笑)




 蝙蝠と蛞蝓 収録:死神の矢

湯浅順平が住むアパートに引っ越してきた男は、彼の嫌いな蝙蝠にそっくりだった。金田一耕助という名のその男、年は三十三四というところか、髪はもじゃもじゃで、こんな時代にもかかわらずいつもくしゃくしゃの和服で押し通している。昼のうちは寝そべって本ばかり読んでいるかと思えば、夜になるとふらふらと出かけていくらしい。まったくもって気味が悪い。
またアパートの裏にある家には、蛞蝓女史が住んでいた。もともとはどこだかの妾をしていたらしいお繁という女なのだが、この女がまたうっとおしい。戦後になって旦那が警察へと引っ張られ、インフレもあいまってにっちもさっちもいかなくなったことから、二言目には死にたい死にたいと言い出す始末。縁側の、ちょうど湯浅の部屋から見下ろすことができる位置に机を持ち出しては、泣きながら遺書を書く。初めの頃こそ同情の念を抱いた彼だったが、お繁は書き置きをするばかりでいっかな本当に自殺しようとはしない。やがて彼女は、持っていた着物を売って大金を手に入れ、しばしの贅沢な暮らしを楽しむ。そうしてその金を使い切る頃にはまたも死にたいと言い出しては、遺書を書くことの繰り返し。見ていてうっとおしいことこの上ない。
おまけに彼が目をつけていた下宿の娘のお加代は、最近、後輩の山名紅吉といい雰囲気であるらしい。なにもかもが癪に障る。
ある日のこと、あまりに苛立ちが高じた湯浅は、腹立ち紛れに小説を書くことにした。題は「蝙蝠と蛞蝓」。小説の中で湯浅は蛞蝓女を殺し、蝙蝠男の耕助に濡れ衣を着せる。あわれ蝙蝠は湯浅の身代わりに死刑となってしまうのだ。ああ、なんと小気味の良いことか。
そう考えるだけで悦に入っていた湯浅だったが、翌日になって書いた部分を読み返してみると、すっかり頭が冷えていて、おもしろくもなんとも感じなくなっていた。そこで本箱の中に原稿をつっこむと、そのまま忘れてしまっていたのだが ――
半月後、大学から帰った湯浅は、部屋の前で警察の者に呼び止められた。
なんでも裏の蛞蝓女史ことお繁が、殺されたというのである。しかも使われた凶器は湯浅の持ち物の短刀。部屋の柱にかけていた寝間着の袖は、ぐっしょりと血で染まっていた。警察の人間が彼につきつけたのは、すっかり存在すら忘れていたあの「蝙蝠と蛞蝓」の原稿。
「君はな、昨夜、その原稿に書いたことを実行したのだ」と。
現場にあった金魚鉢には、確かに湯浅の指紋が残されていて……


潜入捜査中の金田一さんの姿を、たまたまその現場にいあわせて、なおかつ別口の事件に巻き込まれてしまった人の目から書いてあります。このシリーズ、ゲストキャラの一人称ものは幾つかありますが、その中でもかなり印象的というかおもしろいというか。
とにかく語り手が、とことんまで金田一さんを嫌い抜いているのが微笑ましいです。なんだかこの湯浅さん、妙に憎めないんですよねえ。
最後の一文が洒落ていると思います。
……この当時、コウモリは鳥扱いだったのかとか、そういうことはつっこまない方向で(笑)




 壺中美人 収録:壺中美人

等々力さん、なんで夜の九時なんかに普通の顔して金田一さんちにいるんですか(笑)

金田一耕助が「壺中美人」という曲芸を目にしたのは、昭和二十九年四月五日、けだるい春の日の夜のことだった。その晩、緑ケ丘のフラットには等々力警部がたずねてきていたのだが、彼と共に見たテレビ番組の中で、支那人の男女による曲芸が行われていたのである。くねくねと関節を折り曲げ、女が小さな壺の中に入っていくその様子を、金田一耕助は気味が悪いと評し、早々にチャンネルを変えてしまっていた。
それから二月近くが経った頃、成城の高級住宅地の一角で、夜間パトロール中だった巡査が刺されて重傷を負うという事件が起こった。犯人はサングラスで顔を隠した女で、着ていたレーンコートの下からは、支那服のズボンがのぞいていたという。またその同じ晩、巡査が刺された現場のすぐそばにある屋敷では、井川謙造という画家が刺し殺されていた。
井川は画家としてはさほど有名でもなかったが、親から買い与えられた多くの地所を財産として持っていた。そうして自身はほとんど絵を描きもせず、母屋とは別棟に建てたアトリエの二階に寝室を作り、そこにとっかえひっかえ女をひっぱりこんでは遊興にふけっていたらしい。現在別居して離婚調停中の妻マリ子も、もとはといえば前の細君が病床に伏せっていた時分、アトリエに忍んできていた口だという。
井川はその夜もアトリエ内で女と過ごしていたらしく、寝室にあった死体には交渉の痕跡が残されていた。住み込んでいるばあやが目撃したところによると、犯人とおぼしき女は支那服のズボンのようなものを履いていたらしい。そして彼女は、アトリエの一角にあった、支那焼の壺の中へ入ろうとしていたところをばあやに見つかり、ドアから逃げ出していったのだ、と。その壺は、陶器蒐集の趣味があった井川が買い取ったもので、夕方に届いてそこに置かれたばかりだった。そして壺を井川に売ったのは、楊祭典と楊華嬢 ―― すなわち、二月前金田一耕助らがテレビで見た、あの壺中美人の曲芸を売り物とする、支那人の親子だった。
さっそく刑事が楊の家へと向かったが、華嬢は昨夜から帰っていないということで……

何故かこの話には苦手意識があったのですが、読み返してみたら普通におもしろかったです。あるいは最初に読んだ十代の頃には、壺に入るという曲芸とか、犯人の行動のえげつなさとかがショックだったのかもしれません。
しかしこれ、腐女子にとってはいろんな意味でおいしい話ですな……支那服着た美人が実は少年だったというのは睡れる花嫁とかにも出てくる、このシリーズにはしばしば見られるパターンですが、それがまた男と同衾してもなかなかばれないってぐらいの美少女ぶりなうえ、なんか一途な感じが、今のようにBL全盛になる前のJu●eあたりを彷彿とさせるというか。
またそれはそれとして、この話はいつもにもまして金田一さんと等々力さんの仲良しぶりが浮き彫りになってる気が。
等々力警部と金田一耕助は、駅前のソバ屋へ入って、等々力警部はざるソバのあとで天丼をたいらげ、金田一耕助はむりやりにすすめられたざるソバをはんぶんのこして、おたがいにあいての食欲をからかいあった。
……仲良いですねえ、あんたら(笑)

ところでこの話の肝ともなっている、金田一さんが楊華嬢の女装を見破った理由ですが……一応洋服文化で育った女の端くれとして、納得いかないものがあるのは私だけではないんじゃないかと。
そういえばエラリー・クイーンの「ひげのある女の冒険」に出てきたのも、かなり首をかしげるような理由だったんですが……これは文化や時代の違いなのか、あくまで男性側から見た発想による食い違いなのか。




 廃園の鬼 収録:壺中美人

終わり方の切なさが、実に金田一ものっぽい短編です。

東京の方で立てつづけにやっかいな事件をかたづけた金田一耕助は、休養を求めて信州は那須市の近くにあるT高原に滞在していた。かつて事件の際に知り合った橘署長から、休養先として推薦してもらったのである。
T高原の宿では、はからずも旧知の加寿子夫人と出会うこととなった。彼女は現在もとS大の教授だった高柳慎吾と結婚しており、彼とともにT高原へ長期滞在しているのだという。高柳教授は彼女にとって三番目の夫であり、金田一耕助とは二番目の夫を通じて知り合っていた。恋愛に対して非常に情熱的であり、かつ己の感情に正直な彼女は、恋をするとパッと燃え上がって結婚するが、その情熱が冷めてしまうと、もう共に暮らしていくことができなくなってしまうのだった。それでも無邪気で正直なその性分から、深刻なけんか別れをするようなことはなく、別れた元夫達と顔を合わせても、お互いにサバサバとした様子でいるらしい。実際金田一耕助も彼女に対して悪い印象を抱いてはいなかったが、休暇を利用して訪れた橘署長などは、その節操のなさがどうにも気に入らない様子であった。
そんな彼らが滞在しているたからホテルの近くには、風変わりな廃墟が存在していた。気が変になりかけていたというさる資産家が設計したその建物は、線も面も円もすべてのものがいびつになっていて、奇妙なくいちがいのうえに、かろうじて平衡を保っているといった具合で、半ば地元の名物とさえなっている。
その廃墟を舞台に映画を撮影しようと、東洋キネマのロケ隊がホテルを訪れた。ロケ隊を率いるのは伊吹雄三監督 ―― 加寿子の最初の夫である。とんだ偶然もあったものだと苦笑いした金田一耕助だったが、さらに現れた都築弘の姿には目を丸くせずにいられなかった。都築は金田一耕助の友人であり、そして加寿子の二番目の夫なのである。かつて彼女と結婚したことのある男が、ここに全員揃ったという訳だった。しかも都築は、金田一耕助の名で投函された手紙を持っていた。その便箋はたしかにたからホテル備えつけのもの。すなわちこのホテルに滞在している何者かが、金田一耕助の名を騙って都築を呼び出したということだ。なにか良くないことが起こるのではないかと懸念した金田一耕助だったが、それでも加寿子とそのもと夫達、そして現在の夫である高柳教授とは、周囲の感情をよそに屈託のない様子でつきあっているようだった。
二日後、昼食を終えた金田一耕助らはホテルのベランダでゆっくりとしていた。そのとき周囲にいたのは、高柳教授とその親友の小泉先生、そして橘署長と都築だったのだが、突然、橘署長があっと叫んだ。ホテルから川を挟んで300メートルほど向こうにある廃墟の展望台で、もみ合っている二人の男女が見えたのである。離れているので顔は見えなかったが、男が女を押さえて首を絞めているのは分かった。やがて男は女の身体を抱き上げて、下へと投げ下ろしてしまう。
彼らはしばし、いま見たものが現実かどうか判断できずに立ち尽くしていた。あるいはそれは、映画で撮影しているワンシーンなのではないかと。しかしその日のロケは、廃墟ではなく他の場所で行われているはずだった。
念のために確認しようと廃墟に向かった一同は、高い塀に囲まれたその敷地内から、女が飛び出してくるのに行き会う。加寿子の友人である彼女、佐竹恵子は、ヒステリーの発作に襲われたように泣き叫んだ。
加寿子さんがこのおうちの中で死んでいる、と ――

今回の相棒は、犬神家の一族でおなじみの橘署長。なんだか等々力さんとも磯川さんとも違った、素朴な感じがするのは先入観のせいでしょうか。人が良いというか、良くも悪くも真っ正直というか……単純というか(苦笑)
しかし橘署長、真相を知っていて口をつぐんだような形跡があるのですが、私立探偵の金田一さんとか、現場の一捜査員たる磯川警部とかなら(あまり良くないけど)ともかく、一つの署をあずかるトップとして、許されるんですかそれは。

まあそれはさておいて、老人二人の仲良しぶりに、思わずほくそ笑んでしまいそうになるのは私だけではないと思いたいんですが、いかがなものでしょう。ってか、「高等学校以来の親友といわれるこの二老人は、恋人同士のようになかがよくて、腕を組まんばかりの格好が、ベランダから見ても快かった」なんて書きかた普通するか!? 絶対狙ってるでしょう、横溝先生。そもそも高柳教授が周囲の皆からこれでもかってほど愛されまくってる、というのが今回の話の肝ってあたり……(苦笑)












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金田一耕助覚書

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