きせき
 モノカキさんに30のお題より】
 ― Makoto.Kanzaki Original Novel ―
(2002/12/25 20:17)
神崎 真


 あかあお、黄色、みどりオレンジ、紫、ピンクにパールホワイト。
 色鮮やかに、光を浴びてきらめく欠片。
 貴石にも等しい、美しく澄んだその輝きよ。
 そっと手のひらに転がしては、うっとりと目を細め、
 冷ややかなその手触りに、淡く色づいた唇をほころばせる。
 なんて綺麗。なんて素敵。
 これほど素晴らしいものが、果たして世の中にあるのだろうか。
 いや、けして存在しないと、断言できる。
 大切な宝玉を両手で包み、そうしてほぅと感嘆の息を吐く。


「ちーちゃん、ちーちゃん、あたしにも分けて!」
「うん、いいよ。どれにする?」
「イチゴ味!」


 ―― きらきら光る飴玉を、並んで仲良く頬張って。
 そうして子供達は、明るい笑い声を響かせた。


 きれいな甘い砂糖菓子は、
 彼らにとってのたからもの。


(2002/12/25 20:24)



モノカキさんに30のお題

閲覧室へ戻る

Copyright (C) 2003 Makoto.Kanzaki, All rights reserved.